全体として、ちょっと手抜きの印象です。できるだけ端折りたい、そんな気分で採譜されたような印象です。YMO の曲は採譜が大変なものも多いので購入しましたが、その希望をあまり満たしてはくれなかったように思います。YMO だからこそ、徹底的に採譜してほしかった。
※これからご紹介します内容は1998年5月27日に再発売されましたVHS作品 「Yellow Magic Orchestra」についてです。
発売元:アルファミュージック 販売:東芝EMI 品番:ALVA-8016
収録曲
1.キャスタリア(音源:アルバム「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」より 途中で曲はフェイドアウト 映像:オフショット)
2.東風(ライヴ音源・映像 1979年グリークシアター)
3.コズミック・サーフィン(ライヴ音源・映像 1979年グリークシアター)
4.千のナイフ(ライヴ音源・映像 1979年グリークシアター)
5.ラジオ・ジャンク(音源:アルバム「公的抑圧」より 映像:オフショット)
6.コンピューター・ゲーム〜サーカスのテーマ(ビデオ・クリップ)
7.ファイアー・クラッカー(ビデオ・クリップ)
8.テクノポリス(ビデオ・クリップ)
9.ライディーン(ビデオ・クリップ)
10.ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー(音源:アルバム「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」より 映像:オフショット)
11.ビハインド・ザ・マスク(ライヴ音源・映像 1979年グリークシアター)
YMOの驚異的名演が収められた貴重なビデオ。このビデオが元で人気が爆発したようなものなので即刻復刻して然るべきだ。初期YMOはまだ機材も現在のDTM環境とはほど遠い、「自動」の部分は本当にゲーム機の演奏のようなもので、その素晴らしいライブはやはりこの5人の演奏家の素手によって成り立っていた。特にこの映像を見れば分かるが高橋幸宏という人の機械に対しての順応がとてつもない。シーケンサーが動いていない時でも本当にマシーンのようなビートをキープしている。しかもまだギリギリフュージョン時代の名残か時折猛烈にファンキーになるが、そのくせピコピコ音とはぴったり合っているのだから畏れ入る。これでも当時はもの凄く前衛的だったろうが、この幸宏の名演によってポップな説得力を持っている。それにつられていつもは効果音的にしかソロをとらない教授も非常に音楽的というか、日本の心的ソロで盛り上げる。これはロスのお客さんには逆に分かり易かったに違いない。
このビデオはル・パラスの貴重な映像を含め、見事に79年のYMOが集約してある。欲を言えばこの年制作のプロモ映像と「中野サンプラザ」(←絶対隠している!)を加えれば完璧だった。
もちろん、現在の廃盤状態は音楽世界にとって極めて大きい損失である。他の映像と供にもう少し整理して再販を望む。もうひとつ、ヴェニュー公演はちゃんとした記録が残っていることをうかがわせる映像が本盤にはある。倉庫改めを実施し、3人を説得してください。
YMOのファーストアルバムと言えば多くの人が持ってるのが全世界共通盤でしょう。この最初期の国内盤は「幻の・・」なんて言われてて存在は知ってたけどジャケットすら見た事がありませんでした。それがCDで復刻されてこんな簡単に手に入っていいんでしょうか。全世界共通盤に比べると音がしょぼいですね。僕は音楽的な事は解らないんですがミキシングとか音源とかの違いなんでしょうかね。アレンジも微妙に変わっててそういう所を見つけるのも楽しいです。「アクロバット」にしろ「INDO」にしろYMOの曲ならなんでもいいんです。ファンは。
ブルーでもDVでもどっちでもよろし。問題は中味の音楽じゃないの。
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