個人的にはかなり面白かったです。気楽に楽しめる作品はうれしくなります。 新しい設定(サイバーテロ)にも満足しています。 髪の毛がなくなってきましたが、次回作にも期待しています。
サントラ的には1作目のアップデート版を聴いているような感覚で 1作目の興奮が19年ぶりに甦りますが 実は、作曲家が違います。
「ダイ・ハード」の過去3作がマイケル・ケイメンであるのに対して 今回の作曲家は「アンダーワールド エボリューション」のマルコ・ベルトラミ。
リメイクや続編モノを多く手掛けているベルトラミだけあって(「オーメン666」や「ターミネーター3」) シリーズの雰囲気を忠実に再現していて違和感がないのですが、 マイケル・ケイメンのときのような既成曲のアレンジが無いので(それこそ1のときの「第九」のような)、 結果的にただのアクション映画(のサントラ)以上でなければ以下でもないところが惜しいです。
もう「ここまでやらないとしょうがない」というカンジなんですかね。 行きつくところはサイバーテロで国家壊滅、最後は戦闘機に乗って大暴れ・・・的な。
今(というかずいぶん前から)海外TVドラマのクオリティが物凄く高くなっており、 単に脚本の素晴らしさ、映像のリアリティなんて方向性で頑張ってみても、それでは アクション映画はすみ分けが難しくなってきている。なので、良い悪いの評価は別にして、 ダイハードもアクション大作だとすれば、TVサイズでは収まらないところまでやらないと、 存在価値が無くなる・・・と考えたとしても、あながち根拠のない話ではないなあ、などと 勝手な推論をしておりました。
個人的には難しいことは考えずに観たので価格相当は十分楽しめました。 大型TVの大画面で「頭空っぽにしてストレス発散!」ならば「OK」ですが(音も凄いし)、 それ以上を期待するのであれば、どうなのかな・・・というカンジではあります。
前作から数年のブランクがあった事が逆に良かった気がします。
もともと演技力には期待できないブルース・ウィリスですが、やはりジョン・マクレーンは彼の分身と言っても過言ではないですね。活き活きしてます。
語られない数年の間にマクレーンにもドラマがある雰囲気がとても良かった。
今作ではジョン・マクレーンのキャラが「時代遅れ」「すぐキレる」と極端化されていますね。やや原始人です。
アクション映画も近代化した事により今作もCGやアクションなども最新の技術が使われてますが、あくまでも「古き良き刑事アクション」であって良かった。
シリーズを通して「ついてないヒーロー」ジョンの気持ちはあまり表現されてこなかったのですが、「誰か変わってくれるならオレだってやらない」ってセリフがジョンの心の叫びに聞こえてお気に入りです。
前作までの積み重ねがあってこそ出来上がった傑作だと思います。
全作観させてもらってますが、すべてにおいて期待を裏切らず、楽しく観させてもらいました。
絶対死なない男、マクレーン いいじゃないですか!!
映画なのですから!!
ハラハラ・ドキドキの連続!!
普通シリーズ物はだんだん失速してつまらなくなっていくものですが・・・。
もし、次回作がありそうなら、絶対期待しちゃいます。
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