フェアポート・コンベンションとあわせていくつか聴いていますが、デビュー作が内容的にいちばん安定していると思います。アルバム全編にわたって、独特の美と荘厳さが漂っています。「パーセル・オブ・ローグズ」以降の路線もそれはそれでいいですが、アシュレイ・ハッチングス在籍時の3作が本国イギリスでも評価が高いようです。
ブリティッシュトラッドバンド 、スティーライ・スパンの2nd。1971作 彼らの最高作との声も高いアルバムで、ジャケのように古楽風の雰囲気をかもしだすサウンドは、 アコースティックギターとフィドルを中心に、女性Voが歌を乗せる比較的シンプルなもの。 個人的には、ここでのマディ・プライアの歌声は抑えぎみのトーンであまり好みではない。 また、男性コーラスも加わって、やや宗教的でおごそかな部分もあったり 全体的にもこの手の有名バンドの中では硬派な部類に入る音だろう。
「この上なく重くて暗い」「体罰レコード」等々、聴く前にさんざんビビらせてくれたCD。しかし、聴けば私のツボに見事にはまってしまいました。極めて上質なトラッドをロック屋が実に荘厳に、それでいて涼しげに演奏し歌ってくれます。そしてトラッドの間に挟まれるRave Onの軽やかなこと! 本当に素晴らしいCDです。値段も破格に安い(この値段でLP3枚+ボーナス曲収録!)ですし、英国フォークに興味のある方なら買って絶対損はしません。 大大大おススメです!!
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