何気なく、本屋で手に取って購入した。 おもに昭和を感じさせる写真とそれを解説?した文章。 なかなか、楽しめる内容でしたが、若い人にはどうだろう? この本を手に取ることすらないのではないか? 少なくとも、女性がこの本を手に取ることはないとも 思われるおやじ的ノスタルジー。 たまには良いものです。
この本が書かれていた頃。
著者のなぎらさんと本書に登場する栗山さんと何度かお酒を飲んだことがあります。
まさに飲んべぇ。でもって飲み過ぎで自転車で事故をして鎖骨を折ったりしていましたねぇ。栗山さんもいつもラフなジャンバーとジーンズで本書に書かれているとおりのじつに風流人。
この本を読むと、いつもあんなに飲んでばかりなのによくも細かいところを憶えているなぁと関心することしきり。
本書を購入する下町のガイドブックみたいな感覚でテキトーに注文したのですが、読み進むうちに、そのおもしろさに引き込まれていました。お店の紹介よりもその周辺で出会った人や下町文化についてのほうが多く、その観察眼はなかなかのものがあります。
それになによりすごいが、なぎらさんが思っていた以上に筆が立つ人だったということ。
もともと詩の才能がすごい人だとは思っていたけれど、言葉の選び方、使い方、リズムをつけるときに話し言葉を織り込むテクニック。ウマイ!
本書からは、酒を飲む楽しさがひしひしと伝わってきます。飲んべぇでないとわからないよろこびを普通の人にもわかりやすく伝えてくれるというか。そして時として酔うために飲んでいた自分を反省することしきり。
読後に飲みに行きたくなる一冊と言いたいところですが、一日で読み切れるわけでもなく、読んでは飲んで楽しい日々を送れました。
山本晋也は最近はNHKにも出て映画評論。日活ロマン・ポルノというのは1本も見たことない。タモリが出てるがテレビドラマにも出たことがある。京まちこさんが主演の名前忘れた。娘さんに痴漢と間違われた。あまり演技は得意でない。タコ八郎は斉藤清作というフライ級の全日本チャンプ。世界戦にも挑戦した野口恭を破った。テレビで試合を見たことあるがファイター。河童が愛称。タフで打たれてもダウンしない。これが悪くパンチ・ドランカーに。宮城県の人で仙台育英高校。映画のフィルムを運ぶアルバイトしていたので映画には詳しい。発音や動作がおかしいが昔、同門のファイテング原田とライバルの「かみそりパンチ」の海老原博幸と3人でテレビに出たときは普通に話していた。ただ脳へのダメージが強く夜尿症に。海水浴で溺死したといわれているが自殺だと思う。「幸せの黄色いハンカチ」の北海道ロケだかで撮影のじゃまをしたチンピラ3人を殴り倒したとか。
とにかく、いい音に仕上がってます。 あくまでカントリーテイストを崩さず、最近の曲も懐かしい曲も今のなぎらさんの感覚で出来てると思います。 個人的には、「フォークシンガー」をこの音質で再現し、しかも、当時の味を損なってないのは流石ですネ。 「ガソリンとマッチ」の10ホールハープも楽曲にマッチしてて素敵です。 なぎらさんのファンとしては手放すことの出来ないアルバムです。
お酒にまつわる2〜5ページくらいの短いエッセイが詰まっています。
お酒の席ってみんな酔っ払っちゃっているせいか、信じられないような出来事に遭遇することも多いけど、 なぎら健壱くらいの酒飲みのプロになるとそんなエピソードのすごさもハンパじゃない。 思わず吹き出すようなエピソードもあり。「人っていいなぁ」とホロリと来るようなものもあり。 物事をよく観察している人だから、面白いものを見つけるアンテナの感度がいい。 だからこの本は面白い!!!
きっとお酒やおつまみの味だけじゃなくて、 店の雰囲気やそこで起こった出来事や会話の内容まですべてを含めて「飲む」ことを楽しんでいる人なんだと思う。 こういう人に愛される酒場こそがほんとうにいいお店と言えるんじゃないでしょうか。
私もこんな粋でかっこいい酒飲みができるようになりたいです。
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