とにかく勝手な人間が多い世の中であるということを、又確認できた本でした。多くの女性たちの話の中に共通していることは、言い訳しないと生きていけないと言うことで、ぜひ作者には言い訳しないで生きている女性たちを探して、作品にしてほしいと思いました。
前作同様、勢いがあり、面白くて一気に読んでしまいました。 ただ前作で「私は、暇でくだらないカルチャー主婦になんて絶対なりたくない」と言い切っていた独身時代の著者が、結婚・出産後の本作では「仕事と家庭というものを語るときに、権利や役割ではなく、そうして人を愛する気持ちを中心に据えて話す女性たちは増えた。今ではもう、ただ社会や男の人に文句を言っている女性に魅力はない」と締めくくってしまうところが、相変わらずだと思う。
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