「RED GUITAR」がヒットしたころのアルバムだと思います。高校生ぐらいのときに、よくラジオから流れてきました。かっこいい歌だなと思って記憶に残っていたので、購入しましたが、他の曲も渋くていいです。 デビッド・シルビアンは声がいいですね。今聞いても新鮮なアルバムです。夜に聞くと、どっぷりハマります。
本当に久しぶりに見たジャケット写真=「世界一美しい男性」。そしてライナーの写真=「かつて世界一美しかった男性」。この2枚の写真を繋ぐグラデーションがまさにこの2枚組CDだと思います。でも、変わったのはデビシルだけじゃなくて、おれらも同じように歳を取ったんだよ、ということを思い知らされる怖いCDでもあります。 21世紀になってから枯れたなあと思っていましたが、なんてことはない昔から枯れてましたね、ということがわかります。要は彼の音楽的なコア部分はほとんど変わっていなくて、リスナーである自分が変わっていったということです。そんなわけで、デビシルの変化を俯瞰するつもりが、逆に自分の変化を見せ付けられる結果となりました。おそろしいことです。 それにしても無視され続ける"Blue of Noon"が不憫。また入りませんでした。インストを入れないのはコンセプト的には正しいと思います。 そしてこのアルバム、ものすごくいいサウンドになってます。ゴースツは去年録音しなおしました、といわれたら信じるかもしれない。聞き取にくかったバンブーミュージック&ハウゼスのシンセが完璧に分離してますので、マニア的に非常に美味しいです。しかしこのスッキリしたサウンドは教授の意図したものとは遠い感じもするので、評価は微妙です。 いずれにしても、ただのベストアルバムなのにいろいろ考えさせられる作品でした。この人とともに青春を歩んで、歳をとってきた人も多いと思います。未だに現役でいてくれることに感謝して、次作品を期待したいと思います。 なお、戦メリのインデックス(開始点)がズレていて、バンブーミュージックのラストにかぶっています。なので戦メリだけ聴こうと思って飛ばすと、イントロがちょっと欠けます。これは不具合だと思うので、修正して欲しいです。CDを連続して聴く時には問題ありませんが、iTunesに取り込むとギャップ判定が危ないのではないかと思います。
ブレミッシュ関連か…ラスターノートンなんかが好きな人は判るだろうな。 素晴らしい出来だと思いますがデビシルの声が入ってたら5つ星なんですが、残念。 落ち着きたいときに聴くといいかも。ジャンルは違うのですがJAZZのERIC ALEXANDERのジェントルバラッズシリーズを聴いたような感じがします。 どちらも落ち着きますね。
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