素晴らしい2枚組になっています。 当時を振り返る意味でも良いCDかと思いますがいかんせんこの時代にしては高いです。
ばちかぶりの全盛期のファンの人達ってみんな金持ちになったんだなと少し思いました。
新語やブームのパイオニアの彼。 流石はこちらのタイトルも深くてセンスあります。 現在の彼の多岐に渡る才能や発想の豊かさが納得出来る青春群像です。
若いって、青春って素晴らしいと思える作品です。 ユーモアのエッセンスが随所に散りばめられていて笑いが絶えません。 そしてティーンならではの切なさも感じられます。
時代を映す小道具やエピソードが登場してくるので、 彼と同世代の方ならノスタルジーを感じると共にご自身の青春時代に思いを馳せることでしょう。 そうで無い方でも夢のある古き良き時代を感じると思います。 そして時代が変わろうとも男子脳内はさほど変わってないと感じました。
キャスト陣もかなり豪華。皆さん味があって好演されています。 ミュージシャンを多数起用しているのもなかなか観られないと思います。 主役純役の渡辺大知は初々しさがあり非常に役にマッチしてました。 オリーブ役の臼田あさ美さんも色っぽいし、黒い陰り事件を筆頭に果敢にチャレンジ。
とてもあったかいお話でした。
私は作中の世代ではありませんが、主人公たちの妄想力や行動はとても共感できました。 きっと普遍的なものだからだと思います。 以前Podcastで放送されていた「仮性フォーク」を何度も聞いていたためかも知れませんが、 どの程度までが実際にあった事柄かが分かり、そういう点も含めてとても楽しめました。
原作も大好きで、ちょっと変更されている部分に対して「アレ?」っと思いはしたものの、 それらも含めて最高に素敵な作品です。
尚、「仮性フォーク」は現在「DTF」というDVDで聞くことが出来ます。
玄田行の名前改めた山本夜羽の短編集。 マンガは娯楽のためにある、と考えるとこのマンガを読む気はうせる。読むと、心の深い部分が抉られる気がする。行き過ぎた自意識が、精神のバランスを失って、世界にどこにも居場所が無くなって、崩壊しそうな不安感が際限なく示される。 大抵の物語は、世界が見捨てて居場所がない「こんな私」でも生きてていいんだ、というナルシシズムに回収されるのが現代日本のイマジネーションの基本。けど、ナルシシズムは、現実とぶつかって壊れる運命にある。その壊れた自分を抱えながら生きていく様が描かれていく。 高校時代の幻想の彼女を思い続け、現実の彼女に出会ってもその幻想から逃れられない『クレイジーフォーユー』枯れてしまった才能に絶望しながら才能ある女性に狂ったように嫉妬する『言葉は海、そして水の泡』 僕は、好きな作品です。書評に宮台真司さんが「この世には、不自由な人間だけが知る自由がある」というフレーズがお気に入りで、購入しました。
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