迷いながらもこの本をなぜ買ったのかというと 全国をまわっておいしい物を探す仕事なんて 実に楽しそうでうらやましそうに思えたからだ でもアマゾンからこの本が届いたときはちょっと後悔した。冷静に考えれば通販のバイヤーの個人的な話なんか興味ないなと思ったのだ。ところが読み始めるとこれがなかなかおもしろかった。昨今とかく食品偽装が取り沙汰されるが 当然ながら誠実に良い物を作ることに情熱を注いでいる人たちもいる。そして そんな人たちのパワーは半端ではない また看護士から転職したと言う著者の食に対する熱い思い入れも ただならないものがある。そんな両者のやりとりがいきいきと描かれていて こちらまで良いパワーを注入された気がした。食に関しては暗い事件が続くが この本を読めば すこしうれしくなれる。元気もらえるよ。
セコムが展開している食品通販のバイヤーの体験記。 何も知らない新入社員に近い若い女性が体当たりで 道を切り開くというありがちな話なんだが、書いている 本人の実体験だけに臨場感にあふれていて、面白い。
それにしても紹介されている食品すべてがうまそう。 読んでいるとつい「セコムの食」で注文をしてしまいたくなる。 その点でも、この作品は成功していると思う。
「セコムの食」が自分たちのカタログで紹介している「おいしい素材」を写真と文字で紹介してある本。
読むというか眺めて少し文字を追っただけで、すぐに食べたくなるというか通販で買いたくなってしまう、その見せ方は本当に上手だ。
コピー力と写真、本全体のデザイン、どれをとっても本当に良くできた本。
一発目に紹介してある、コシヒカリなんて、もう完全に無農薬で肥料も使っていない、ただ土の中に籾殻や稲わら、米ぬかなどを鋤きこむだけだという。草取りも機械や農薬を使わず、稲刈りは手鎌でやり、天日干し。その安全に裏づけされてしかもおいしい…となると、田植えする前から注文が殺到し基本的には手に入らないのだという。
そんな商品がどうしてセコムで通販されているのか?という疑問は置いといて(笑)、こんなのを写真とインタビューで説明されたら、決して安いわけではないのだが、やはり買いたくなるのもわかる。
こんな感じでブタの角煮や無添加の緑茶、バターにじゃこ天、燻製にバウムクーヘン…と15商品くらいが紹介してある。
個人的に買いたくなるのとは別に、カタログやホームページの作り方としても参考になるのでは…と思えます。1000円ならお買い得。食べ物売っている人意外にもいろんなヒントが隠されている気がします。
|