CDよりも本(勿論、日本語訳ですが)の方がイメージが膨らみます。ハングル読みは、ハングルのできない私にとって仕方ないことですが、これも、ハングルができてこそ聞き取れる、ユン・ドンジュの世界だと思いました。2月16日が彼の命日で、韓国、そして彼の生まれ故郷の中国東北部朝鮮族、日本の彼に関係した所では、記念行事が開かれたことでしょう。 写真からみえるユン・ドンジュは優しく繊細な感じ、有名な『序詩』に確固たる信念を貫く人のイメージも見ているうちに理解できます。いい詩ばかりです。
キャッチコピーの「高校、社会人、プロ野球・・・。全ての球場応援曲の原点は東京六大学 野球にあり!」はまったくもって同感です。もっと喧伝されていいコピーです。 収録順も六大学応援団連盟の当番校の担当順になっており、かなりこだわって作っている なあと好感が持てます。 演奏自体はとても洗練されていて「Sounds of 神宮球場」よりも完成度は高いと思います。
しかし何かが足りない。そう、パーカッションの迫力においては「Sounds of 神宮球場」 の方が圧倒的に上なのです。応援団鼓手による太鼓の有無が決定的な差となっています。 吹奏楽演奏ですから吹奏の音と競合しないようにパーカッションを控え目にするのは 当然なのですが、競技魂を鼓舞すべき応援演奏では太鼓を前面に押し出して欲しいと 思います。
企画がダブった上に先にリリースされた本家本命と比較されてしまう不運な1枚、 といったところでしょうか。
歌詞カードがきちんとついていてとてもよろしいのですが、編曲がお手軽すぎて、聞いていてがっかり。各校ともにオリジナルはもっと重厚なはず。曲の最後にシンバル一発でチャン!、終わり、なんて校歌はないでしょう。オーケストラに割く予算がなかったのでしょうか、制作会社さん。
どうせ早稲田一色かな、と思っていたけど、意外と他大学の試合もきちんと 収録されていたのでよかったです。 やはり斎藤くんが登板した試合は細かく解説されてます。 まぁそのためのDVDのようなものなんで仕方ないでしょうが・・・
内容はほとんど試合のプレーバックのみ。 最後に今シーズン達成された記録、注目選手や1年生の活躍などが収録されています。 1試合あたりだいたい3〜5分程度なので、試合をもう一度振り返りたいと思う方には ネット録画中継がいいんじゃないかと思います。
六大学はまだネット中継があるからいいけど、他のリーグの試合、 大学選手権のDVDも出してほしいなぁと思います。
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