2012年リリース。1982年6月18日ニュージャージー州パサイクにあるキャピトル・シアターで行われた、ミック・テイラー、ジョン・マクヴィー、コリン・アレン擁する英国ブルースの伝説的バンド=ジョン・メイオールズ&ザ・ブルースブレイカーズと米国ブルースの歴史を築いてきた伝説的巨人達による一夜限りのスペシャル・ライヴ。ミックがエッジの効いたギターで観客を沸かせ、エテ・ジェイムズが圧巻の歌声で魅了し、バディ・ガイ&ジュニア・ウェルズの最強コンビが狂わせ、シッピー・ウォレスの優しさが包み込み、アルバート・キングの極太プレイが唸らせ、出演者全員での"C.C. Rider Blues Jam"にトドメを刺され、ブレカーズの"Room To Move"で昇天と、世界中のすべてのブルース愛好家たちにとって夢のようなステージ。初回限定盤にはCDも付いちゃってます。有難や。
現在も活躍しているブルースとR&Bのシンガー。映画『キャデラック・レコード』でビヨンセが演じました。
たしかこのアルバムは、『ローリング・ストーン』誌の「偉大なアルバム500枚」のなかで116位にランクされた名盤です。
映画『キャデラック・レコード』を見た竹内まりやがエタ・ジェイムスを聴き直して、「ジャニス・ジョプリンは相当エタの影響を受けているんじゃないか」と語っていました。やはり、実際にジャニスはジェイムスをカヴァーしていますが、ジャニスの源流のような力強い歌唱です。
グラミーの最優秀トラディショナルR&B歌唱賞にノミネートされた、ビヨンセによる「アット・ラスト」のカヴァーが聴きたい方は、こちらのキャデラック・レコード~音楽でアメリカを変えた人々の物語 デラックス・エディションを。
ボーナス・トラック4曲は、デュエット曲。
最近では「Flo RidaのGood Feeling」や「AVICIIのLEVELS」のサンプリングのネタとして使われ、再び脚光を浴びることとなったEtta James。サンプリング曲の「Something's Got A Hold On Me」はもちろん、彼女の素晴らしい歌声を、多くの人によって、永遠に語り継がれて行くことを願います。そして僕もその努力を惜しみなく注いでいきます。僕がこのCDを購入してから数日後に亡くなってしまったEtta James。ご冥福をお祈りいたします。
このアルバムのなにが凄いって言ったら、そりゃあバンドのワイルドさも デヴィッド・Tの彼らしからぬ狂い弾きも、もちろんエタの凶暴具合も凄いんですが、 オーディエンスの熱狂具合が凄いんですよ。 ハコ全体が一体となった強引なグルーヴ感! これぞリズム&ブルースのライヴの醍醐味ざんす。 ちなみに、このアルバムのジャケ、エタの手首に包帯が巻いてあるんですが 私個人的には、恐らく人を殴った際に手首を痛めたものだと踏んでおります。
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