娘に送った、義母親が同じ病気で悩んでおり非常に参考になったと喜んでいた。
フジテレビキャスター黒岩祐治氏の「人にものを伝えるノウハウ」の本。早稲田大学で同名の講義を行っていると書かれており、いま流行りの「大学講義本」でもあります。
黒岩氏には「政治家に強力なツッコミをする人」という印象を持っていましたが、本書の内容はその力強さを裏打ちするものでした。 「報道2001」時代に政治家からいかにして発言を引き出したかや、フジテレビの入社面接での面接官としての経験が本文中にちゃんと盛り込まれており、地に足の付いた文章です。
50もある法則を全て身につけることは至難の業だと思いますが、1つでも気付きが得られれば、まぁ、元は取れるのではないでしょうか。 何万人もいる視聴者に毎週のように語りかけてた黒岩氏の「誰もあなたの話なんて聞きたくないのです」という言葉には、ハッとさせられました。
良書だと思います。
著者の父は末期がんに侵され、一時は年を越せるかというところまでの状況になりましたが、その後末期がんは完治し、2年半も生きることができました。 末期がんが完治するという『奇跡』が起きましたが、著者はそれは必然的なものだったのではないかと言います。 そこに病気を見て人を見ずという日本の医療の問題点があります。
ガンは、誰にとっても自分の身に降りかかる可能性があります。 医療関係者、看護関係者のみならず、誰にとっても身近な問題…それが医療です。
私はこの本に出会ったことを心から幸せに思います。 皆さんもぜひ、御一読ください。
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