Azusa Yamamoto #007 山本梓

山本梓写真集「あずING」

一定の水準をキープし続ける山本梓の最新作は北海道を舞台に、擬似キャンプ・擬似旅行感覚が味わえるような演出となっている。相変わらずのスレンダーボディだが、年齢の為であろうか、これまでになかった「丸み」或いは「ふくよかさ」が感じられる。だがスレンダーさに男好きフェイスから放つ笑顔の力は衰えてはいないので安心されてもよい。むしろ肉感派の私としては、スレンダーでありながら柔らか味を覚える肉体に多少眩惑された、ということを付記しておく。ただ内容及び露出・完成度は過去作品と変わらぬ仕上がりなので余程のファン以外は食指の伸びにくい一冊と言えよう。山本梓の活躍を祈念する。

山本梓あず夏 [DVD]

若くて可愛いグラドルはいくらでもいる。
今の彼女の魅力は、30歳を迎えてもなお、この可愛さと綺麗な体を保っていることだと思う。

デビューしたての頃は、エロカワって感じでいいなあ〜って思ったけど、年を重ねて、いい感じの「やわらかさ」みたいなものが出てきたように感じましたね。

20代中盤あたりの彼女には、あまり興味がなかったんですが、久々にDVDを見て、デビュー時以上の感動がありました。

というわけで、彼女の可愛さと綺麗なボディーを堪能できた1本でした。

山本梓あずちゃんぷる~ [DVD]

全部の作品を観たわけではないですが確かに今までの中では1番ではないでしょうか。

自分はヒップ派なのでバスト派の方とは感想は変わるとはおもいますが今作は個人的には満足でした。
ただ、セクシーグラビアアイドルばりにとはいかないまでも、あずあずにはもっとセクシーポーズを期待しちゃいます。
10代20代のアイドルならまだしも、この程度では中途半端だと感じました。
本人のせいか企画のせいかカメラマンのせいかはわかりませんが、これからのガンバリに期待します。

山本梓写真集『 Az USA 』

過去に於いては水着写真はアイドルの必須、であると同時にあくまで余技としての存在でしかなかった。言わば「通過儀礼」としての存在形態が強調され、「水着で注目を集めて、本業(歌や芝居)で勝負」という指向が強かった。故に水着ばかりが話題を集めるのを嫌う、タレントが殆んどであった。見る側も同様にタレントの身体的特徴、より「鮮度」にこだわる場合が多く、水着アイドルなどというものは生野菜同様、「鮮度が第一」で新鮮なものばかり選ばれて賞味期限切れは廃棄される運命にあった。この、「味覚・栄養より鮮度」の嗜好性は頑迷にして強固なもので、故に「いかに水着を卒業してタレントとしての立ち位置を確立するか」に、タレントは腐心していたのであり、賞味期限の極端に短いグラビアアイドルは「肉体の衰え」を極端に忌避し自己の存在価値を別箇のものに希求する、様は滑稽な場合が多かった。「水着卒業」「水着封印」を広言してそのまま消えてしまったタレント(本当は体以外能がない女性はタレント、という言葉で呼ぶべきではないが)は数知れないが、逆にそれは「肉体を維持・管理する」ことの困難さを物語っているといえよう。グラマーで定評のあったタレントが張りを失い、胸や尻が垂れてしまったり、胸だけでなくオナカまで大きくなってただのデブになってしまったり、また逆に発奮して「痩せたら水着以外の価値が身につく」と勘違いして痩せたはいいが魅力がなくなったり、という例は列挙に暇がないが、ただ近年になり「賞味期限を気にせず、水着で頑張る」存在が増えてきたのは慶賀の至りであり、吉木りさ・原幹恵など、従来なら「賞味期限切れ」でも水着で頑張る、存在は女性タレントの存在意義を広げたことに重要な価値がある。その先鋒を走る「三十過ぎの水着アイドル」として現役を維持する、この山本梓もその意味で貴重な存在であること、貴重な例である。
同例のほしのあきも優木まおみも結婚というハードルを迎えフエードアウトを余儀なくされたのに対し、「三十一歳」を広言し芝居やバラエティに転身せずグラビア世界に留まり続ける、山本の意欲には脱帽するしかない。それも釈由美子のように空白期間を設けることなく現役であり続けることには並々ならぬ努力と忍耐、が垣間見られて感涙モノである。グラマーとは程遠い、さりとてやせ過ぎでもない適度に脂の乗ったオナカや下半身は三十路の女の成熟も、無理な減量も感じさせない「年齢を超越した」色香を感じさせること、やや無理の感じる釈のそれとも、また過剰な性の放出が作為的な壇蜜のそれとも違う独自の存在を誇示して止まない。同年代の両者とも違うスタンスで「女性タレントの新しい存在様式」を示しているように、思えてならない。水着がイヤだから音痴の癖に下手な歌を歌ったり、大根芝居を見せたり、面白くないトークを発したりせず「私の魅力はコレよ!」とばかり水着姿を誇示する姿は、その潔さと勇気に敬意を払わずには置かれない。
さて今回は題名通りアメリカで撮影された写真集であり、アメリカの広大な砂漠の中で独り佇む梓の姿が前面に押し出されている。アメリカの乾燥した空気感を感じさせる風景に山本の、やや場違いな感じの水着姿が不思議な効果を醸しだしていて、人気のない空間に一輪の華、よろしく面積の小さい水着をまとった山本の肢体が映える。思いの外下半身のボリュームが豊満であり、故にローアングルからの仰角を狙った写真が、バストアップ以上に魅力的である。モーテルで撮影したベッド上の写真も、煽情的、よりも妙に健全な印象で、性的な表現の過剰を抑えたものに仕上がっている。
「進歩がない」当然そういう批判も伴う内容であろう。ただ「三十過ぎて、進歩を抑え現状維持を保つ」ことの困難さを、身を以って実践する貴重な写真の数々である。時に少女のような、時に成熟した女のきらめきを垣間見せる、マージナルラインを歩むような危うさを、危ういと感じさせない希有な存在である、山本梓の貴重な姿が封入された写真集である。願わくば現体型を維持し、たとえ結婚しても出産しても、水着で頑張る姿勢をなくさないで貰いたい、「女の価値は鮮度じゃないのよ」賞味期限にこだわる風潮に一石を投じ、「賞味期限じゃない、味と中身で勝負」の姿勢を崩さずにいて貰いたい、衷心からそう願う、ものである。
付録に20分のメイキングDVDが付いていますが、あくまで「メイキング」として以上の価値はない、シロモノです。どうせなら写真にはない、体のアップを多く収録してほしかったなぁ、という内容で期待は出来ません。