単調なつまんないパンクではありません。爆発するエネルギーは確かにあるのですが。ここが彼等の曲者な部分であり、私が個人的に彼等を評価するところなのです。音は十分に刺激的ですよ。レイジを連想させるアジテーションぽい歌い方など、時代を確実に意識してますね。ジャケットの地味さにくらべてサウンドはめちゃめちゃかっこいいっすよ。こういうのはインテリジェントパンクと呼んだらいいんですかね、一筋縄ではいかないすよ、こいつらは。ぶちきれてあっち側にいっちゃうんじゃなくて、確実にさめている。コントロールが行き届いている、そんな感じ。ある意味ではパワーポップとも言えるかも、だからその方面のファンにおすすめであります、IMPERIAL DRAGを過激にしたと言えばいいでしょうかね??ギターの音色と演奏の仕方に感動いたしました。
マーズ・ヴォルタももちろん素晴らしいが、ラウドな面ではやっぱりこのATDIが一枚上手だろう。 彼らの音楽性をレイジじゃんって言う人がいるけど、全然違うでしょ。この、ズドドドドーン!!!!(ヴォーカル含めて)っていう感じはあのバンドにはない。オマー・ロドリゲスがギタリストとして後進に与えた影響はあまりに大きいと思う。 そして、本作はその彼らの紛れもない最高傑作だ。ひたすら荒々しくうねる音に飲み込まれ、身を削られ、取って付けたようなキーボードのフレーズも全く違和感がない。 ストレスがたまっている時にはやっぱりこれ。
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