夏、そして夏の終り 祭、そして祭の終り 恋、そして別れ 今、その季節の只中の君に かつて、その季節を過した貴方に そして、その季節は訪れなかったような気がする僕に この本は手渡されるのを待っています
現在CSでも放送中の「ぺとぺとさん」DVD第1弾です。 人間と妖怪が共存する、ある田舎町を舞台に繰り広げられるほのぼのドタバタコメディで、 出てくる妖怪の皆さんがいずれも可愛すぎです♪ 特に、要所要所で出てくるぬりかべの「こぬりちゃん」は必見。 どこかで見たような画…と思ったら、あの「週刊わたしのおにいちゃん」で 一躍メジャーになった「YUG」さんのキャラデザだったのか(^^; 通りで可愛いと思ったわけだ(笑) ストーリーも、「あ○まんが大王」をほうふつとさせる まったりほのぼの感が心地よくてたまりません。 植田佳奈さん演じる「ぺと子」もバッチリハマってます♪ さらに豪華特典付きでこの価格はまさにお買い得(笑) ただ収録話数が少ないのが難点ですが(^^; せめて3話は入れてほしかったなぁ…。 原作ファン、アニメファンはもちろんの事、 子供からご年配の方まで、ご家族みんなでまったり楽しめる 新感覚ほのぼの美少女妖怪アニメ、ぜひ一度お試しあれ。
栗コーダーのファンにとって2005年秋は、10周年記念ライブ盤&DVD、「奥様は魔法少女」サントラ、そしてこの「ぺとぺとさん」サントラ、と立て続けにリリースされたうれしい季節でした。しかもそれぞれの方向性が異なっていて、栗コーダーのいろいろな可能性を堪能することができたのでした。 さて「ぺとぺとさん」サントラVol.2のレビューです。いくつかのモチーフのバリエーション(変奏曲)というスタイルを多用しているのでVol.1とあまり変わりばえしないように聞こえるかもしれませんが、ボサノバあり(TR3)、「ほとんど即興」あり(TR13、詳しくはライナーノーツ参照)、主題歌のリコーダー&ギターバージョンあり(TR11)としっかりと聞かせどころを用意しています。CMでも使われたハイテンポで楽しい曲はTR16。栗コーダーらしいいい曲&いい演奏です。そして、終盤のTR17~20ではストリング・セクション15名という栗コーダー史上初の本格的オーケストラの登場で盛り上がります。おお~、こういうのもありなんだ~、と感動しました。そういえばこのCD全体でもストリングの活躍が目立っています。これでまた芸域が広がりましたな~。 毎回いろんなことに挑戦する栗コーダー、今回も大満足でした。次回作がますます楽しみです。
アニメ化も決まり、「かえってきた」ぺとぺとさん。 とは言いつつも、タイトルが「かえってきた」でなければ、「さよなら」の後日談か、 外伝かと思うような、ほのぼのとした「今そこにある日常」がメイン。 この良い意味で「緩い」雰囲気こそがぺとぺとさんワールドというべきでしょうか。 話のメインはシンゴ達の鮎川町の方で、どちらかというと脇役に焦点が当たっている感じ。 ずんべらぼうの守口兄と妹と、世話好きの小田嶋の株が大幅にアップといったところ。 ……と、外伝テイストかと思いきや、さもありなん。 最後の1ページでやられました。。。 見事にひっくり返されました。まさか最後にあんな引きを持ってくるとは。 続きが、続きが……むあー(シンゴのマネ)。
最初に読んだのはもう数年前だが、正直最初の半分は戸惑った。本(小説)としての文法が読めなかったからである。
その後、筆者はおそらく、「絵本」をやりたかったんじゃないのかなぁ、と漠然と読み取ってからはすんなりと読めるようになった。なんのことはない、「ライノベ」とか「小説」という枠に読み手自身の私が捕らわれすぎていたのである。本を本として、お話をお話として、まじめに向かい合っていなかった。それだけの話であった。
というわけで、多くの人がとまどいを持って読んだと思うこの本は、かなりの確率で、実験小説である。より正確には実験本である。大人が大人の目線で読むから大変なのであって、おそらく小学生中学生が、こざかしい思い入れを持たずに読めば、すんなり読める本。
実際、この「お話」の中には絶対記述が欲しいと思えるところに、文章的な説明がない。逆にいらないと思えるところに、「わずかな」記述をおく。読み手に想像して欲しいところに敢えて説明を施さないのは、この本が、読者をイラストレータとした絵本だからではないか。そこにYUGの挿絵が補強として機能する。
そして、絵本と語りとしての文法を持ったがゆえに、その描写は恐ろしく日常である。イベントごとをイベントとして日常から乖離させない。くぐるの喧嘩のシーンでさえも、日常に組み込まれる。それが総体として、この物語の語りを生み出しているのだ。
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