本作を初めてプレイした者としての感想です。
1.プレイ時間 とても長いです。 さくさく進みたい方には辛く感じるでしょうが、 たっぷり時間をとって味わうくらいのスタンスが良いです。 プレイにかけた時間の分だけ、味わえる感動も一入でしょう。
2.ストーリー よくつくりこまれてるなぁと感じました。
各時代ごとのストーリーがありますが、 「あともう一歩なのに・・・」という余韻を残したまま、 また別のストーリーへと移っていく消化不良感が、 続きをプレイするモチベーションとなり、 どんどん進めたくなるようになっています。
3.ボイス フルボイス版ということもあり、 転生ごとに変わるキャラの言葉遣いや、 その時代での絡みの違いが楽しめます。
4.画 90年代に発売されたゲームだそうですが、 とてもきれいですし、古さは気になりません。
5.文章 台詞以外の文章を含めて、全体を通して読みやすかったです。 ただ、難しい漢字が多い部分があって、そこは勉強のつもりで読むしかないです。
わかりやすいし、見ごたえあると思います。
PS2までの久遠が好きでたまらないという人は、 まず公式でチェックしてください。 地雷を踏む可能性があります。
その理由 '@現代編以外、名前が違う。(誰だかわからない) 'Aストーリーが9割違う。(あの「話」の感動は無い) 'B絵師が違う。(違う人が書いている。許容範囲・・・・・・・) 'C人間関係が違う。 'DPS2までにあった再臨招などのおまけシナリオは無い。
など、PS2までの久遠は完ぺきという人は まず戸惑うでしょう。
「新しい久遠としてプレイできる」なら 購入する価値は多いにある。
しかし、個人的に面白い。ということで★3. だが、高原万葉は攻略しなくていいぐらい小悪魔性格。 前の高原万葉(蛍)はどこいった!!! 天女の欠片もない。
よいレヴューはほかの人が書くだろうから書かないが、 一個人の不満として読んでくれると助かる。
1998年に発売され、2000年にはドリームキャストにて「久遠の絆~再臨詔~」として発売されました。 今回の作品は、ドリームキャスト版からの移植となっています。 一つの悲しい恋をきっかけに平安、元禄、幕末、現代と登場人物たちが転生を繰り返す物語。 転生し、交差する人間関係の中で築かれ、失われる様々な想い。 その巡る想いの行方は・・・。 一度読み出すと時間も経つのを忘れてしまうくらい濃厚なシナリオ。 それをさらに引立たせる優しい音楽と綺麗なイラスト。 この絶妙なバランスの3つの要素が感動を最大限に引き出します。 私は是非とも幅広い年代層にプレイしていただきたいと思います。 物語を通して生きることの辛さ、愛する者への想いを貫くことの 辛さ等、普通我々が味わうことの出来ないようなことを この作品は教えてくれます。 これは、単なるノベルゲームに当てはまらないと思います。 私は、自信を持って「久遠の絆~再臨詔~」を御奨め致します。
今はなき『ナイスゲームズ』という雑誌で本作のオリジナル(PS版)のことを知って以来のファンで、PS版とPS2版をプレイ済みです。
今回こうして携帯ゲーム機で遊べるようになって嬉しく思います。
さて、本作はノベルゲームです。時々現れる選択肢によって物語の結末が変化していくのですが、そのときにとる行動によってはエンディングに至ることなく終わってしまいます。
以下、ネタバレ含みます。 エンディングはバッドエンド(デッドエンド有り)を除いて5種類あります。うち1つは、真(トゥルー)エンド後に見られるようになっています。
真エンドでは物語中で訪れる(体験する)各時代がいつなのか、と登場人物が表示されるのですが、そこで採用されているのが、「皇紀」という暦です。日本史に興味がある方なら知っているかも知れませんが、「皇紀」というのは、神武天皇即位の年を元年とする紀元で、西暦でいうところの紀元前660年が皇紀元年にあたります。(本年2011年は皇紀では、2011+660=2671年となります。)つまり、本作はこういうところも和風なのです。
他に、本作の特徴として、法術戦闘があります。そう何度もあるわけではありませんが、本作では唯一のアクション要素です。いたってシンプルなもので、目標を設定し、制限時間内に五ボウ(草冠に亡)星(星形)を描くというものです。何度かやっているうちにうまく描けるようになります、多分。
封入特典は、ブックマーカーで、各ヒロインの描かれたものが4種類入っています。ノベルゲームだからこその特典でしょう。ゲーム中のセーブ画面でも何頁(ページ)となっていることですから。
他は既に投稿されているレビューの通りです。やはり、オートメッセージ機能が欲しかったですね。メッセージスキップはあるのですが。
相変わらず「いいね」と思える作品でした。
(11/29) 後々叩かれそうなので(笑)、先回りして一点追加。
作中で一部のヒロインといちゃラブなやり取りがあります。なので、「そんなの見てらんねーよ。」という方は避けるが吉です。
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