マンハッタントランスファーは結成以来、様々なジャンルの曲を彼らのアレンジで聴衆を楽しませる音楽を作ってきた。この五枚組のセットではその音楽的な歴史が感じられ、マントラファンにとっては必携の五枚組であろう。 中でも「Vocalese」は五つ星をつけたいくらい秀逸であり、彼らの音楽的なレパートリーの広さを感じさせるものである。
1975年からのメンバーのLaurel Masseが自動車事故に遭い、Cheryl Bentyneに替った後の1979年のアルバムです。1曲目のWeather Reportの"Birdland"のカバーを聴いて、The Manhattan Transferが最も好きなボーカルグループになってしまいました。ボーカル曲は「タメ」のある歌い方が一般ですが、器楽曲である"Birdland"をカバーするためには切れのある歌い方が必要となり、それを実現するために重要な歌詞はJon Hendricksが書いています。本アルバムのいずれの曲も楽しませてくれるもので、最初のグラミー賞(Best Jazz Fusion Performance, Vocal or Instrumental)を得たのも当然と思います。 なお、"Shaker Song"はSpyro Gyraでヒットした曲ですが、Jay BeckensteinとJanis Siegelが学生時代に知己があったことで選ばれたようです。
現代的なハーモニーをウリにする女性2人、男性2人のヴォーカル・グループの事実上のデビューアルバム(1975年録音)。一曲目のテキサド・ジャンクションもごきげんだが、4曲目はリー・モーガンの演奏で有名なジャズ・ナンバー「キャンディー」を現代的によみがえらせた。ハーモニーの美しさはもちろん、今まででのヴォーカル・グループより現代的な歌い方だ。ニューヨークの1970年代の風を感じるセンスのよい一枚。(松本敏之)
素晴らしい選曲とそれぞれの個性を発揮するボーカリスト達をバックでサポートするマントラが実力をみせつけています。アルバムとしてのまとまりもとてもいいと感じました。
近頃、アカペラっていうか、コーラスグループが流行ってますが、そんなあなたにこのDVDをお奨めします。バックバンドも入っているから、純粋なアカペラではないですけど、4人のキャラクター、実力、選曲の妙、どれをとっても抜群です。最近あまり活動を耳にしていないけどまた是非、日本公演が実現すれば更にファンが増えることでしょうね!
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