フランスのamazon.frではBR版も出されているのでBR版で見た。20年以上前にNHKがボリショイ劇場に乗り込んで制作し、当時BSで放送され、何年か前にDVD化されたものもある(これは現在ものすごく高価なDVDになっている)。後者はこの上なく素晴らしいだけに、どうしても両者を比較してしまう。演出に関しては極細部を除き両者に差はほとんどない。グランドフィナーレの最後がちょっと異なる程度。しかし、昔の版は今の大型画面で見ると画像が粗く、画質だけならBRの時代には到底かなわないのだが、踊り手の素晴らしさ、特に主役二人の華麗な演技には大きな差を感じてしまう。クララ役のカプツォーワにも旧版のアルキーポバほどの輝きや華やかさが感じられない。王子役のオフチャレンコには若さは感じられるが、ムハメドフほどの奥行、演技のタメの欠落は否めない。インドの踊りの女性ダンサーの衣装もかなり地味になっている。音楽も時々打楽器、特にティンパニーの音が強くで過ぎる部分があって耳障りな部分がある。ミキシングに問題があったのか。カメラワークも第一部の終わりの部分で疑問符の付く部分が一か所あった。このBR版を見た後、改めて旧版を見直した。BRの鮮明度の差を補って余りある内容の充実度に改めて感動した。BR版で鮮明画像のくるみ割り人形を一刻も早く見たいと期待していただけに内容的にはやや期待外れだったのは残念。画面の鮮明度はBRだけあってきわめて鮮明だ。旧版の方はソフトフォーカスのような画面がかえってプラスの効果を発揮しているようにすら思える。
モスクワに在住することになって初めてバレエを愛するようになったご夫婦の共著。唯一の外国人ソリストとして活躍する岩田守弘氏との交流を通じ、ボリショイ・バレエの「心」を温かい視線から解説している。技術的な話などは全くないため、ロシアバレエに関心のある初心者にもわかりやすい著作となっている。岩田氏はキャラクター・ダンサーであるためか、その存在をあまり知られていないが、この著作を通じて彼の芸術に対する真摯な姿勢がわかり、好感を持てる。間もなく来日するボリショイ・バレエの講演の前に一読しておくことをおすすめする。
フランスのamazon.frではBR版も出されているのでBR版で見た。20年以上前にNHKがボリショイ劇場に乗り込んで制作し、当時BSで放送され、何年か前にDVD化されたものもある(これは現在ものすごく高価なDVDになっている)。後者はこの上なく素晴らしいだけに、どうしても両者を比較してしまう。演出に関しては極細部を除き両者に差はほとんどない。グランドフィナーレの最後がちょっと異なる程度。しかし、昔の版は今の大型画面で見ると画像が粗く、画質だけならBRの時代には到底かなわないのだが、踊り手の素晴らしさ、特に主役二人の華麗な演技には大きな差を感じてしまう。クララ役のカプツォーワにも旧版のアルキーポバほどの輝きや華やかさが感じられない。王子役のオフチャレンコには若さは感じられるが、ムハメドフほどの奥行、演技のタメの欠落は否めない。インドの踊りの女性ダンサーの衣装もかなり地味になっている。音楽も時々打楽器、特にティンパニーの音が強くで過ぎる部分があって耳障りな部分がある。ミキシングに問題があったのか。カメラワークも第一部の終わりの部分で疑問符の付く部分が一か所あった。このBR版を見た後、改めて旧版を見直した。BRの鮮明度の差を補って余りある内容の充実度に改めて感動した。BR版で鮮明画像のくるみ割り人形を一刻も早く見たいと期待していただけに内容的にはやや期待外れだったのは残念。画面の鮮明度はBRだけあってきわめて鮮明だ。旧版の方はソフトフォーカスのような画面がかえってプラスの効果を発揮しているようにすら思える。
このタイトルに限ったことではない。 画質が悪すぎるのだ。
ハイビジョンのエアチェックをしたものと比べると、許せないくらい悪いのだ。 ブルーレイ版でなくて、通常のDVD規格でももう少しいい画質はできたはずである。
NHKさん、改善して下さい。
ドガの「踊りの花形」には男の好奇の対象としてのバレリーナが描かれているが、ロシアでは芸術家兼学者のようなもの。子供時代のお稽古ごとでもなく、スポ根ドラマのようにコンクール入賞を目指して燃え尽きるものでもなく、ましてや母親の動く着せ替え人形でもない。これらの勘違いがわが国のバレエの発展を阻害しているようだ。基本動作の重要性、年齢や体力に応じた適切な技術や用具の使い方、体重コントロール、作品、音楽、伝統舞踊対する造詣の必要性など、筆者のバレエに対する限りない愛情を感じるだけでなく、指導者論としての示唆が満載。
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