昭和から平成までの古典落語が収録されているお勧めのDVDです。 時代背景を考えながら聞くとさらに楽しく、バラエティーに富んだ人選で話や声にも味があります。
「火焔太鼓」「黄金餅」「後生うなぎ」の作品としてのレビューは、すでに随所で書かせていただいたので、私は、もう繰り返しません。
もう一つ、特に音楽の分野においては、演奏者が存命して自ら手がけない限り、リマスタリングは、コンピュータによる改編であって、許されない・・・というのも、私の基本的姿勢です。子のことは、音楽のレビューでは賛否両論で私はずいぶんと叩かれていますが。
しかし・・・昭和30年代の録音状況の極めて悪い中で記録された落語のテープを雑音を排除し、聞き取りにくい部分を聞き取りタスクすることは、決して演者の意図に反するものではないと信じます。
少なくとも、われらが古今亭志ん生師匠ですよ、「リマスタリングうう?魔術でも使うのかい?魔術でも何でも、あたしの声がよく聞こえるなら、あたしゃぁ、文句を言うもんかね。ご苦労さんなこった」で許してくれるでしょう。
志ん生について語った、あらゆる人のインタビューや文章を集めた
本です。
身内の10代目馬生、美津子さん、志ん朝。
同時代の名人、三遊亭円生や小さんの語り。
現役の落語家、立川談志や古今亭志ん駒。
安藤鶴夫、正岡容、小沢昭一、矢野誠一、江国滋、小島貞二、
川戸貞吉、吉川潮…。
山口瞳や出久根達郎のようなそれほど落語にコミットしていない
作家の文章までフォロー。
志ん生自身の対談も3本収録。
これは志ん生ファンは必ず買うべしでしょう。
珍しい文章やインタビューが読めるので円生ファン、馬生ファン
も買うべしです。
いままで立川談志家元が落語は人間の業の肯定だって説いていて落語の噺に興味をもった私でしたが、 この本では志ん生師匠がそれについて説いています まずは読んでみよう
志ん生は好きな落語家なので、一度CDを購入しましたが、やはり顔や仕草が見えないと面白くなくてDVDにしてみました。懐かしかったです。
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