他のレビュー同様まったく柏木さんを知らなかったのですが、葉加瀬太郎さんのコンサートで出会ってしまいました。
葉加瀬さんのコンサート自体も初めてで、ポピュラー音楽を演奏する「クラシックで通用する人たち」に圧倒されました。
一般的なバンドとは次元の違うレベルで上手い。 葉加瀬さんのヴァイオリンよりもチェロやリズム、ギターやピアノを一生懸命フォローしてみているのがものすごく 楽しいコンサートでした。
中でも冴えるのが柏木さんのチェロ。 帰って調べてみると、そりゃそうだ!芸大卒で「おくりびと」にもかんでるんじゃあ、、、、、。 そりゃうまいわ。楽器がチェロなのでメインになりにくいんだろうけれど、格段にうまい。 また、コンマスみたいな動きもされてたので実質チームを引っ張っているのではないでしょうか。
即アルバムを購入しました。 チェロの音ってほんとに心地いいですね。葉加瀬さんおアルバムも買いましたが、こちらのほうがヘビーローテに なりました。 芸大を出たような人たちでポップスやるとすごいことになるんだ・・・・・・・・・っと、 そういえば昔、芸大の学園祭でお神輿の太鼓のリズムにびっくりしたことを思い出しました。
思わず引き込まれてしまうようなライヴDVDです。 志方あきこさん目当てで購入したのですが、他の出演者の方々も、とにかくすごい! DVDを見終わる頃にはHatsメンバー全員が大好きになってしまうこと請け合いです。 皆さんがおっしゃられるとおり、最後のHatsオールスターによる「情熱大陸」は本当に楽しそうで何度見ても飽きません。 葉加瀬氏を中心としたストリングスのパフォーマンス、志方さんのコーラス、マチェック氏のピアノ、バックバンドのテクニック。 すべてがパーフェクト! こんなにも豪華で、魅せてくれる「情熱大陸」は初めてでした。 他にもライヴだからこその夢のセッションが盛りだくさんで、大変聴き応え、そして、見事応えのある一枚です。
チェロでブラジル、もっと取っ付きにくい感じかも?と思っていましたが、 全くそんなことありませんでした! よく考えたら、日本人って昔からサンバとかボサノヴァとか ブラジル好きですよねえ‥地球の反対側の文化なのに。 チェロの深い音色と、レンジの広い演奏、POPな解釈が絶妙のバランスで、 色んな楽しみ方ができるアルバムだと思います。 バラードがまた絶品ですが、全体的にはブラジルとそうじゃない曲と 半々くらい? ジャンル分けが難しいけど、それもこの方の魅力では。
「大地を繋ぐ樹の下で」は前のアルバムに、ピアニスト塩谷哲さんとの デュオで入っていて、それはそれは美しいバラードでしたが、 今回のオーケストラ・アレンジも、単なるバージョン違いではなくて秀逸。 デュオが深淵の森に潜み、ストイックな感じさえするのに対して、 こちらは森から出発して、もっと広い世界にまで連れてってくれます。 「2011」はこの年の終りに即興演奏から生まれた曲だそうですが、 チェロの音色がたまらなく優しい、まるで鎮魂歌のよう。 盟友?葉加瀬さんが柏木さんのアルバムに初参加なのは意外でしたが、 男臭くてカッコイイ!ワールドカップのテーマ曲に良いかも?
こういう質の高いセッションが録音物として世に出るのは 中々に喜ばしいことではないでしょうか。 昨今の、所謂「売れている」音楽は(例外もありますが) 「いつも同じメンバー」で「だいたい同じようなレパートリー」を演奏しているものが圧倒的に多く、 予定調和の域を出ないものが大部分のように感じられます。 それに対して、この五人が一堂に会するのは半年に一回程度。 だからこそ生まれる新鮮な緊張感のようなものが 極めて良い方向に作用していると思います。 例えば、他のメンバーのソロに「おー、そう来るかー」とニヤッとしてみたり、 「うわー、たまらん!」という至福の表情を見せたり、 そういうステージ上のインターアクションも楽しめます。 出演者たちがとにかくものすごく楽しんでいること、 そして客席ももちろんそれを共有していることが、良く伝わってきます。 個人的には、則竹裕之氏というと元 T-SQUAREでありフュージョンの人という印象があったので、 彼の書く曲がこんなにもアコースティックなサウンド(特にチェロ)にマッチする ということが新鮮な驚きでした。 インスト音楽の面白さ、セッションの醍醐味というものが このDVDには凝縮されていると思います。 歌モノしかあまり聴かない、という方にも是非お勧めしたい一枚です。
私はヴァイオリン奏者ではありませんが、 葉加瀬太郎さんのヴァイオリンは好きでよく聞きます。 「クラシック」というジャンルに とらわれない人たちを集めてのコンサート。 クラシックあり、アイリッシュあり、ジャズあり!
インタビューや舞台裏、練習風景などが収録されています。
毎年やってほしい、と思うコンサートでした。
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