キーワードをググる。それだけでなく 地名と建物を、Google map or Earthで確認する。 多層レイヤーとしての物語が立体化して、3Dmodelのようになって楽しみが膨らみます。ぜひ、お時間の許す限りやってみてください。
ジョニー・デップ(主人公アバーライン警部)目当てで。本人も切り裂きジャック・マニアらしく、また退廃的な雰囲気が「スリーピー・ホロウ」同様よく合っている。映像はかなり生々しいものの(R-15)、特典映像を見ればわかるが、街のセットなどもかなり手が込んでいるし、時代考証の正確さがすごい。あえて書いてしまうと、ラストはちょっと不満。事実関係からストーリーを作り上げている(メアリーもアバーライン警部も実在した)のは見事だが・・・先日、監督が漁った膨大な関係書籍の1冊と思われる本を見つけた。ホームズもののパスティーシュ(キャラクターを使用したオリジナルストーリー)、『ホワイト・チャペルの恐怖 シャーロック・ホームズ最大の事件』(上・下 扶桑社ミステリー)。これも結構面白いので興味のある方にオススメ。アバーライン警部もかっこよく登場する。
当時ロンドンで起きた切り裂きジャックの事件をモチーフに大胆な推測をしています。
当時娼婦が殺されたこともあり、娼婦に対する怨恨はあったのではないかとも考えられます。
この映画では、当時の風俗、細かい馬車や街中のディテールが再現されており、製作者のこだわりが伺えます。
はっきり言って、ヤクをやったことがないと、この手の発想は浮かばないのでは、と考えられます。
これらの事件と時代背景を鑑みて、非常におもしろい作品だと思います。
最初に読んだときは、4章でとてもついていけないような 口上が続いて、読んでいるだけで気分が悪くなりそうだった (4章は途中から多少斜め読みしようとした)のだが、 最後まで読むとそれも作者の狙いだったことがわかるという、 恐るべきコミック。大胆不敵とはこのことだ。
4章末あたりからふつうの読み方に戻って読み進めたが、 振り返って考えると、4章をはじめて読むときは じつはそのぐらいの加減でちょうどよかったのかもしれない。 5章以降、特に殺人が始まってからは、 思わず移動中も持ち歩いて読み続けたほど一気に読める。 はじめから上・下巻セットで買うことをお勧めする。 上巻だけで読みやめたら、圧巻の10章や、しびれるような結末、 エピローグなど下巻の展開を一目も見ずに終わることになり、 はっきり言ってそれではほとんど意味がないと思う。
とにかく圧倒的にかっこいい! かっこよすぎる! 衝撃の傑作。悩殺されました。
本編読了後に付録を読むとこれがまた、腹立たしいほどクール。 で、付録を読むとまた最初に戻って読み返したくなるのだが、 しかも2度目に読むときは細部の技巧がどんどん見えるようになり、 ますます見どころが増えてくる。
切り裂きジャックの話は色々なところで聞いていたので、この映画は専らそれをどのように解決していくのかということに主眼を置いているものなのだろうと思っていた。 しかし、切り裂きジャックによる犯行シーンや、当時の脳外科手術の残酷さを思わせるようなシーンがふんだんにあり、さすがに「R指定」だけのことはあると思った。 ストーリー自体は実際にあった連続殺人をベースとしているが、あくまでもベースであり、それに密教集団「フリーメイソン」や英王室を上手く絡めることによって、全くのオリジナルとして完成されている。 この映画の登場人物はほとんどが何らかの事情で「異常」ではあるが、これが1800年代後半の荒廃したイギリスの様子を端的に表現しているようであり、歴史的視点からも興味深い作品となっている。
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