ロート製薬　CM集はらたいら

戦後55年を迎え、ますます憲法の改正が叫ばれるようになった。しかしながら、本当に憲法に興味を持つ人などあまりいないだろう。まして、全文にじっくりと目を通したことのある人となるとほとんどいないと思う。この本は、憲法を読み返し、紙面をにぎわしている憲法論議をよむうえでもよい導入書となるだろう。本中の憲法には、すべてにルビがうたれ、文字行間が大きくとられている。また、時折条文に関連されて挿入されているはらたいら氏のマンガは、シンプルな線と構成で、読む側に色々な解釈を持たせてくれる。と同時に、いかにその精神が私たちの生活とかかわっているのか考えさせてくれる。憲法と同世代に生まれた作者と微妙に調和している一冊だ。

はらたいらに全部

「クイズダービー」で博識ぶりが有名になったはらたいらさんだけれど、

私生活では全くの子供と同じ。その夫を影で支える妻といえば、

亭主関白を許す古風な女のイメージだけれど、著者は決してそうではありません。

熟年離婚が激増している今、もう一度人生があっても、同じ結婚したいかという質問に、

「もちろんイエス」と答えられるほど愛し、最後までその愛し方を貫けたことは、

なんと幸せなことでしょう。

尽くし、仕える女なんてつまらない、という風潮がある今だからこそ、

こういう生き方、愛し方が輝くものに思える。

幸せのカタチ、夫婦のあり方は人それぞれ。

自分で選んだ人生を、全力で進む潔さに拍手喝采です。