私がこの声に魅せられたのはつい最近です。なかなか手に入らず、注文しました。家に届いたその日からリピートリピートです。 なんというか、声の壮大さに惹かれます。さらに、ホセ・カレーラスの声は私に景色や場面を想像させてくれます。一人で聞いてるともの悲しくて切ないような、でも柔らかい気分になれる。そんなCDです。絶対おすすめです!
ウズベキスタンのサマルカンドにずっと関心を抱いています。中央アジアは、イラン、アフガニスタン、中国、ロシアに囲まれていることもあり、地政学上の問題があり、なかなか行きにくいエリアでもあります。
自由旅行ができなくなったトルクメニスタン(事前にすべてを予約しておけばよいとのこと)は別として、ウズベキスタンは比較的政情の安定が図られていますので、いつの日にか訪れる日を夢見て、本書を眺めています。中央アジアの国々は行けそうでなかなか行けない地域の一つでしょうから。
6ページの「ようこそサマルカンドへ 名所めぐり」の写真がいいですね。レギスタン広場のウルグベク・メドレセ(52ページに詳しく記載してある神学校)やシェルドル・メドレセ、ティラカリ・メドレセ、ビビハニム・モスク、ルハバッド廟という美しい建物群を眺めているだけで旅情が増してきます。流石に「イスラーム世界の宝石」「東方の真珠」と言われるだけの美しさが写真から伝わってきました。
55ページのコラムに「サマルカンド世界東洋音楽祭 『シャルク・タロナラル』」が紹介してありました。2年に一度、8月下旬に音楽の祭典が開催されているそうで、2013年は8月25日〜30日の予定とのこと。これを目当てに旅程を組めば最高ですね。
もちろん、首都であるタシケントの旧市街(主な見どころとして、クカルダシュ・メドレセやチョルスー・バザール、バラク・ハン・メドレセ他が紹介してありました)や、ブハラのカラーン・ミナレット(82p)やミル・アラブ・メドレセ(83p)などの建造物も同様ですが、シルクロードのオアシスの都市のステキなイメージが広がってきます。 ヒヴァのカルタ・ミナルやムハンマド・アミン・ハーン・メドレセ(神学校をホテルとして利用しているようで、一度泊まってみたいと思わせる風格が漂っています)など、見所は一杯です。
カザフスタン、キルギス、タジキスタンなどもウズベキスタンほどの建物群は残っていませんが、異国情緒が漂い、様々な人種の人々が集う街になっています。 地球の歩き方は、ただのガイドブックではなく、中央アジアの民族、文化、生活文化も記してありました。
成田からウズベキスタン国営航空が週2便の定期便があり、約9時間で中央アジアのタシケントに着くのは好都合でしょう。ウズベキスタン国内の各都市への接続もよく、労力が軽減されるのは有難いです。ビザや各国の入出国手続きや税関申告書記入例などの掲載もあり、利用勝手はよく編集されています。
「旅のルート作り」が242ページ以降に紹介してありました。一定の日数を必要としますし、ある程度しっかりとした目的をもって旅するエリアではありますが、1日30US$の予算があれば十分旅行できる都市ですので、じっくりと旅するバックパッカーには興味が尽きない地域です。 260ページ強のボリュームですが、必要な情報は盛り込まれており、この地域の旅を計画する人には必須の本でしょう。
カザフスタンの歴史新書。人口1600万あまりと小国ながら、フランスの5倍の国土、内陸ゆえロシア、モンゴル、中国、アフガニスタン、インドなど大国に囲まれ複雑な歴史と文化を持つ。まじめな文体で波乱万丈の物語に抑揚をつけたりせず淡々と描かれるので語り口に面白味はない(とはいえ、北部はロシア経由で西洋文明を享受しつつも南部はイスラム教を始めシャーマニズムの宗教もたくさんあり、まさにシルクロード的な文化の交差点的な文明が今も見られる)。あくまでも自分が日本を脱出してその国で暮らすことを考えた時、気になるのは現在の事情。 カザフスタンと言う国は大陸国ゆえ単一民族国家ではない。いちおうカザフ民族が4割強で一番多いものの、ロシア民族も4割近い。つまり今もって日本のように国家アイデンティティが確立していない。その一方、元素周期表の全ての元素を地下資源として持つ資源大国を武器に今日経済成長著しい。その意味で、21世紀最初の新興国家、中国の次にビジネスの狙い目になることを確認できた。 しかし、内陸国ゆえ寒暖の差が激しく、日本の四季程度で体調を崩すヤワな体力では厳しいかも、と言う面もある。 興味を引くのは、旧ソ連の大気中/地下核実験場だったセミパラチンスクと現在も宇宙飛行機発射台として名高いバイコヌールを抱え、人類の科学の正と負の遺産を両方持つ国であること。時に前者はチェルノブイリに次ぐ被爆体験者の居住する区域であり、日本にとっても重要な知恵を得られるはずだ。一方で日本とのか細い貿易はウラン資源が大半で、非核保有国に対する冒涜的な経済関係にあると言える。あらためてこのことが私のカザフスタンを目指す最大の理由である。
確かにアメリカに蔓延する建前の良識をひっくり返すちょっと社会派のブラックなドッキリという類の作品ですが、それだけだったらこんなに笑えなかったかもしれない。 やっぱりキモは馬鹿馬鹿しさに尽きると思う。 ハイレグというよりはYフロントみたいな肩からいきなり股間に切れ込む水着を着てみたり男同士真っ裸でもみ合いながらホテルのハイソな集いの部屋へなだれ込んだり、たけし軍団もちょっと顔負けのことをやってるコメディアンの鏡といってもいいかもしれない。 それから単なるドッキリ作品でもない。 ドッキリならだます対象を絞ってそこだけ演じれば良いはずなのにこいつは誰も見ていないところでもカメラさえあれば演じきっている。 とにかく笑えたし、ちょっとここまでやられたら評価しないとマズイでしょ?
マイケルムーア的ドキュメンタリーの撮り方を ドッキリカメラ的に使った映像をストーリー仕立てにしたコメディ映画
一応ストーリーはあるが、まぁオマケみたいなもので サシャバロンコーエンのカザフスタン人キャラ、ボラットが素人の方々に絡んだ映像を見て アメリカの懐の深さと病みの深さを味わう映画
役者さんとして出てるのはほんの数人で あとは取材とか言ってアポとって、無料出演されている方々のようなので 実に安上がり ロデオスタジオのシーンとか キリスト教系宗教のシーンとかは普通に撮ったら何千人のエキストラが必要なところ ほとんど費用ゼロで撮っているんだろうなー うーんうまい! どっちも観客の反応が最高に笑えて、これを引き出すサシャバロンコーエンすげーと思った
何回も警察に職質されたり ガードマンに取り押さえられたりしながら 身体を張って撮影を続ける根性もすげー
特にラストあたりのセクシー女優さんに突如、袋を頭から被せて結婚を迫る想定外体当たりには 「そこまでやるかー!」って爆笑してしまった
ただ、まぁやり過ぎ感は少々あるから ある程度、懐の深い人でないと笑えないかも それと、ある程度、世界常識的な知識が頭に入ってないとわかりづらい部分もあるかも
そんなわけで、特に日本では万人にウケる映画ではないので こういう映画がすきな人だけ見ればいいのではないでしょうか
そういや特典映像として カットされた取材映像や実際のロデオ祭のニュース映像が入っていてとっても親切設計なところもよかったです チーズのスーパー店長さんが大人ですばらしい!
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