私は授業を通してこの本と出会いました。この作者は現役の教師で、本を読んだだけで彼が子どもたちと真剣に向き合っていることがわかっていただけると思います。現在様々な問題が取り巻いている子どもたちの社会。本の中で作者は映画やドラマなどのセリフを使って、子どもたちと向き合っていきます。子どもたちと関わるような仕事をしたい、と思っている方にはぜひ読んでほしい一冊です。
外国人と話す際の参考になりました。各話の構成もしっかりできているし、面白く見ることができました。
授業の速記録や抽出児の活動記録などを使って授業研究会を開くという方法を知りました。 抽出児の活動記録を使って、抽出児の学校生活全般にまで踏み込んだ情報交換を行い、教師たちが抽出児をより客観的に理解していく様子が素直に書かれていました。 授業研究会という場は、私のイメージでは、「針の筵」という表現がぴったりです。だから、授業研究会を嫌がります。この本では、その授業研究会が、実に生き生きと行われている様子が書かれています。活発な研究会を通して、教師たちの自己理解や他者理解が前向きに行われることが授業の改善に有効だということがよくわかりました。
この本を読んで、改めて心の重要性を感じました。 心の運用次第で自分の能力を活かすことが出来るし、逆に台無しにしてしまうこともあります。子供の無力感、自信の無さ、希望が無いといった問題は昔からありますが、教育や大人の指導力次第で自信に溢れさせ、力強い子供にさせることも出来るのだと実感しました。 現在の問題は、精神教育の置き去り、物質主義の氾濫、メディアによる堕落的への誘い、大人のしつけ、指導力不足など複合的で複雑な要因が重なって生じていると思います。しかし、このような状況でも信念を持って取り組めば、変えていくことが出来るのだと、この本が証明してくれます。著者の志の高さに感服しました。
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