北海道のヒグマの共存を前提に 生態人身事故例などを詳しく解説されています 改訂を重ねながら長年読まれている一冊です 北海道原生林などをトレッキングする方などは 一度読んでおくと参考になるでしょう
夜の11時過ぎに読み始め、3時頃までに一気に読み終えました。もう北海道旅行などしたくなくなる程の恐怖を味わいました!スプラッター的なグロさはあるものの、ヒグマ食害の悲惨さがより伝わってくると思います。しかし、不満を感じたのも事実です。例えば・・・ '@薫と美々だけは、なぜか不自然に致命傷を負わないこと'A終盤における昭の再登場には、さすがに無理があると感じる点'B命の危険に晒されている状況にもかかわらず、西に対して安っぽい挑発を繰り返す瀬戸のバカさ加減が度を越しているため、あんなに献身的な瀬戸に対して今一感情移入できない点'C電気も引かれていない極寒の山小屋で、妊婦と子供を含めたメンバーで何日も過ごそうと考える登場人物たちの浅はかさ'Dそもそもヒグマの森にある山小屋なのに、護身用の銃剣類が何も無い点'E結局決着はどうなったのかが曖昧で、せっかく最後まで読んだのにはぐらかされた気分になった点・・・ 等々のツッコミ所はかなりある小説でしたが、とにかく身震いする程の恐怖を味あわせてくれる小説でした。
“カムイ”と名付けたヒグマの子どもとその母熊を、長期間に渡って追いつづけたドキュメンタリー。ヒグマの子どもは、二匹に一匹の割合で死んでしまう。子グマがいずれ独り立ちできるように、生きる知恵を身をもって教える母熊。しかしある時は厳しく突き放し、数週間も置き去りにしたりする。そんな中でカムイは、自分で獲物を獲ることを覚え、たくましく成長していく。 知床の冬は厳しく、一年の半分を占める。その中で、他の動物たちも懸命な営みを続けている。川で産卵した直後、力尽きてそのまま死んでいく鮭の群れ。それがそのまま、熊たちの貴重な栄養源となる。また、海底で卵を数ヶ月抱きつづけ、孵化していく稚魚たちの姿を見届けて、力尽きてひっそりと死んでいく雄の深海魚。 どの動物もいとしく、感動的でさえある物語を、淡々と語り継いでいる。その押しつけがましくない語り口に好感が持てる。日本にもまだ残されている手つかずの大自然と、その中で生きる動物たちに、畏敬の念を覚える。
凍てつく北海道の開拓地、極寒、住民の恐怖・・・いろいろなものが目に浮かびます。実際にあった事件というのでネットで事実関係を追っていくとその後も更なる恐怖を感じました。事件の様子が容易に想像できるほどの迫力ある小説です。
ひとつひとつ手作りであるのは良いのですが 最後の仕上げがいまいち 左目が悪かった。
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