この作品はデ・ニーロのコメディ作品としてすでに有名であり、マフィアのボスがストレスからくるパニック症候群で精神分析医を頼る・・・というストーリーで広く知れ渡っている。この作品を見るに、ハリウッドは例えコメディーでも真面目にというか真剣にというか、きちんと「大人の」コメディーを真剣に作るんだなぁ・・・と感心してしまうのであった。内容の面白さも去ることながら、ロバート・デ・ニーロという世界的な大御所を擁して、真面目なコメディーを作る、作れるハリウッドの「懐の深さ」にも感心させられるのであって共演のビリー・クリスタルの素晴らしい演技力とも相まって、肩の力を抜いて見られる上質なコメディーとして、こんな廉価で再発売されるのであれば、一家に一枚あって家族で見るのにも最適であろう、素晴らしい作品である。
一般常識とマフィアの世界の常識の差が本シリーズの特徴ですが、マフィアのボスのポールと、気弱なでベンがまたまた大騒動を巻き起こします。 刑務所から出る口実(バレバレですが)で精神病患者を装うデ二ーロの演技はさすがです。この役作りの為にわざわざ精神病院を訪れたというから、頭が下がります。 カタギになる為に色々仕事に挑戦するけど、マフィアとしての血が表に出てしまい、結局失敗! だが、そんな彼にぴったりの仕事が!! セラピストのベンが見事に分析したりする際にポールが指差し「YOU~、YOU~」(日本語なら「あんた~あんた~」が適当?)の仕草が特徴的ですね。 エンドロールにNG集が収録されてます。
いつも渋い演技のデニーロが精神科医のセラピーを受けるマフィアのボスという設定はなかなか良かったと思います。貫禄ある親分がカウンセリングではがらりと変わってしまったり、とんでもない患者を抱えたことで逆に精神科医の方がパニくってしまうのが面白いのですが、個人的にはコメディ映画というには中途半端に感じました。クライマックスではあまりの突拍子もない展開に思いきり肩透かしをくらった部分。豪華なキャストに味のある脇役、いい映画の要素が詰まっているのに、このクライマックスが評価を下げたように思います。人気海外ドラマ「フレンズ」のフィービー役を演じるリサ・クドローがベンの婚約者ローラを演じているのですが、コメディ女優としての実力を十二分に持っている彼女の見せ場が全くなかったのも残念。
ギャングのボスが、カウンセラーにかかるという話。相談されるカウンセラーはいい迷惑。しかし、ギャングといえど困っている人を見捨てるわけにはいかないと言うことで、救いの手をさしのべる。 まあ、ドタバタギャグ映画なのだが、笑いだけではないところがこの映画の味であるように思う。
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