60歳近くになりますが、時々読み返す本です。学生の頃の思い出に浸る為に。人生の書です。この時代の作者の思い入れに現代では賛否あるのは当然でしょう。でも私には離せない本です。
ヨハンガルトゥングが編著であり、平和学の入門書ということで購入したものの、内容が難しかった。ある程度、入門書を読んでから購入した方が良いと思う。また、翻訳しているからか日本語の言い回しが難解で、部分的に何度か読み直さないと分からなかった。
しかし、現代平和学の第一人者であるヨハンガルトゥングが書いている章は充分に読む価値がある。
人はだれでも程度の差こそあれ「しつこさ」は持っています。異様に執拗な人にからまれていて、病的なレベルと正常なレベルの境界は何かを知りたくて読んでみました。しつこい人は、執拗さの対象に、悪さの反復行動を続けると書かれてあります。 さまざまな「しつこさ」の実例があげられていますが、もちろんここまではいかなくてもどれかしら自分に近いと思うものはあります。
文学作品からの引用が多いです。実例は、古今東西で拾えるのになぜ? と不思議でした。本のタイトルが、『文学作品から紐解く「しつこさ」の精神病理』だったら、もっと合っていたかもしれません。 実例を中心に書かれているのは、恋愛ストーカーについて取り上げた第四章だけでした。恋愛系だとしつこい人の例がいくらでもあるというわけだろうか。
春日先生はたいへんな読書家ですね。国語の授業を楽しく受けている感覚に陥り、それはそれで面白いです。 復讐はファンタジーであるとおっしゃっていますが、文学は現実を先取る役割があるので、中々あなどれないのではないでしょうか。そう考えたら、現実からでなく、文学からの引用もアリと思えました。
最終章で、菊池寛の『藤十郎の恋・恩讐の彼方に (新潮文庫)』のストーリー展開によって「しつこさ」について訴えています。もし、自分が作中で親を殺された子の立場だったら…と想像しました。答えは出ますが、難しい問題ですね。
春日先生はかなり鋭い。精神科医として、心の深いところまでメスを入れ、「しつこさ」についての病巣という病巣を見せられました。先生が取り出した病巣たちはあまりにもグロテスクで、吐き気がしました。
この映画は、「テレビ」と「映画」の単純な融合ではなく、 カーチェイスや銃撃戦のない「踊る」の世界に「誘拐事件」、「猟奇殺人」、「湾岸署窃盗事件」の三つをうまく織り交ぜた傑作である。 この映画は、踊るファンには、映画とテレビの違和感がなく、日本映画に見慣れた人にとってはハリウッド映画のような違和感がなく、ハリウッド映画好きには多少物足りなさはあるとしても、ストーリーが絶妙でさらにテンポ良く、むしろ新鮮に見えるのではないか。
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