昭和40年代のアニメは、現代だと「差別」とされる言葉が多く、今じゃテレビで再放送も難しくなったが、現代アニメからは到底学べない「優しさ」「厳しさ」「尊厳」と言った物をアピールできる作品が多く。本当に見終わった後「素晴らしい」と思える作品が多かった。そこでこの「さすらいの太陽」である。金持ちの娘と、貧しい境遇に育った主人公の娘が共に歌手を目指し、しのぎを削る作品だが、単なるサクセス・ドラマではなく、実は彼女達は生まれた時に金持ちに恨みを持つ、女にすりかえれたと言うサスペンス・ドラマでもある。主人公、峰のぞみ。どんな苦労にも、ライバルの香田美紀のいじめにも、またすりかえた看護婦、野原道子のストーカー行為にも負けず、歌に夢を託しのし上がっていき、そして栄光をつかむ。彼女の姿は、美しく、感動的だった。スポコンとはちがい、音楽根性物という異色の作品でもある。また、当時の色々な歌謡曲が流れ、音楽ファンにとってもたまらない。原作が名脚本家、藤川桂介と言うこともあって、ストーリーも深かった。私個人においては、全てにおいて素晴らしい作品。現代ではこんなに感動できる作品に巡り合うことは出来ない、とさえ思っている。
ちのはじめさんが歌う「はじめ人間ギャートルズ」の「やつらの足音のバラード」の一曲が聞きたくて購入しました。 とっ ところが堀江美都子さんをはじめアラフォー世代には懐かしのアニバラ最高っす! 新田洋さんが歌う「タイガーマスク」の「みなしごのバラード」泣きます。 アラフォーの皆さんオススメです♪若者も是非!
10年間の長きに渡り超プレミア価格で取引されていた魔女っ子メグちゃん DVD-BOX Part2ですが、本作の発売によってどういった動きを見せるのか大変興味深いところです。私もPart1のみ定価以下の普通の値段で入手しましたが、Part2の尋常でない値段には閉口して入手していません。業者、出品者においしい思いをさせるのがイヤだからです。なぜそんなに長くプレミア価格が続いているかといえば、流通量の少なさの上に、それでも欲しいという人が多数いたからに他ありません。それだけ 魔女っ子メグちゃんは内容も素晴らしいのです。本作以降は独立したり、総合プロデューサーなどに転進してしまう一流のスタッフが現場に集結した最期の作品であるとも言えます。魔女っ子アニメの金字塔であり、最高峰の到達点でもある「魔女っ子メグちゃん」多くの人に見てもらいたいです。
ストーリー自体はいまや昼メロでとてもありがちなパターンですが、主人公が作品中で歌う'70年代初期の歌謡曲を彷彿とさせる歌の数々は、当時小学生だった私に少し大人びた世界に興味を抱かせるものであり、また、とても悲しい境遇を次々と強いられる主人公に共感していつも涙が出そうでした。画像はリマスターされているようで失望感を与えるものではありませんが、何分30年以上前のアニメーションなのでコマ割りや繋がり、背景や感情の起伏の表現などは現代のアニメと比べれば稚拙なものと感じられるかもしれません。でも幾度となく重要な場面で主人公が歌う『心の歌』にやはり感動を覚えます。B級的な雰囲気も相まって70年代の歌謡曲の空気に浸り当時を回顧するための必須アイテムとなるのではないでしょうか。 さすらいの太陽 DVD-BOX
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