3人全員が、才能ありすぎるメンバーですね。よくも集まりましたね。セッティングしたマイクヴァーニーはえらいです。この壮絶なパワートリオは実際問題どんなものでもこなせるわけでして。そのへんが罠になってとんでもなくつまらないものを作る時があるのですが。この作品はその心配はありませんね。なぜなら。磁場のような狂乱の世界が展開しているからです。うれしい誤算ですね。これは。ギターのスティーヴンスは完全にギターを、ベースのトニーも、そしてドラムのボジオはオリジナリティーあるドラミングに努めています。 特にスティーヴンスのギターは予定調和ではないスリリングなリフを展開できています。知性のあるプレーが心地よいです。 そしてここが一番肝心ですが、テリ-の刻むドラムがおそろしいほどのテンションとポリリズムに溢れています。まるでリズムジャングルみたいです。魔境ですね。ぴりぴりするよなインタープレーと芸術的な演奏が並びます。まるでレッドのころのクリムゾンのような斬れたパワーです。これを聴けばこの3人のメンバーがどれだけ卓越したワイドなレンジの音楽的なダイナミクスを表現できるひとたちかがわかると思います。何度も繰りかえし聞ける、最近では珍しいアルバムです。偶発的なんだけれどもたがいの音楽人生をぶつけているところがすごすぎる。
世界的にトップレベルなベーシストのひとり。ナーラダレーベル=ニューエイジ=からのリリース。この人は個性が際立ち、かつクリエイティブであるがためにトップミュージシャン。なのでこのアルバムもひとくせある。ややおとなしめで、しずかな曲が多い。 が兄弟=ピートレビンも参加のややアバンギャルド色ありのアコーステック音楽。洗練の度合いと神秘性はかっとび。 <構成員> ウオーレンバーンハート ピートレビン デビッドトーン デビッドサンシャス カリフォルニアギタートリオ ラリーファースト ジェリーマロッタ ジェフピーバー 10点中6点
発売当時、S・STEVENSのキャリアと云えばBilly Idolのバックギタリスト が有名でしたが、幸いなことにRic Ocasekの「This Side of Paradise」 への全面参加(実にセンスのよいハードロックギターを弾きまくってお りました)を知っていた為、迷わず購入。強力なリズム隊をリードする かのような堂々とした演奏に胸のすくような思いをしたものです。 テンションの高いロックインストが好きな方であれば迷わず買いで しょう。もちろん星5つ!
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