主人公の気持ちのうごきが なんとなくわかります。 でもまわりの人は大変そう。
北海道の森の中に妖精の国があり、ある病気がちな少年が『妖精王』として迎えられます。前の妖精王はどうなったのか?その少年が妖精王になることに反発する勢力とは?右も左もわからない妖精の世界で、少年が頼れるのは従者クーフーリンだが、彼は前妖精王の婚約者を寝取ったとの噂が。鹿の子供パックとともにダークエルフの女王、クイーン・マブの城のある摩周湖へ妖精王の証の水の指輪を取り戻すべく旅立つのだが。 独特な筆者の世界観がいまいち伝わりにくいのですが、原作を読んでからみればいいでしょう。
山岸さんのコミックはほとんど入手している。 凄みのある内容、深みのある内容などに魅力を感じているが、バレー関係はノーマルだと思ってみるとこれは不思議感のある内容。言葉に宿る力に支配されていい方向にするのも自分、悪い方向にするのも自分。とどのつまりは、自分をコントロールするのは自分自身であるといっている。
衰えを知らない描写で久し振りに氏の長編の醍醐味を味合わせて頂いた前作「舞姫 テレプシコーラ」第2部終了後の新作です。 単行本で初めて拝見致しました。
世間知らずのイラストレイター&エッセイストの由良子さんの奇妙な拘りから生じる土地探し&家建築のドタバタを利発な姪・紫苑さんの視点で描いたライト・コメディ風の導入部です。
国営地の競売等の土地取得のトリビアルな情報を取り込んだ作品はそこそこ引きも強いのですが、山岸氏の作品としてはどこか淡々と呆気ない印象を受けます。 しかし、斯様な作品をわざわざ長編で描くからには山岸氏の巧妙なトラップが仕掛けられていそうで先が気になります。 本編の終盤では幸運も重なって希望の土地を手に入れた由良子さんが、地相を占ってもらうシーンが御座いますが…。
私には氏の可笑しくも恐ろしかった同テーマを扱った過去短編の前日譚の様な気がしてならないのです。 取り敢えず本巻では評価が定められない状態ですが、前記予想も見事に裏切って頂く事も期待して居ます。
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