結婚して一年、愛する妻自動車事故で死亡した。精神崩壊しかけている永島が妻の肝臓を勝手に遺体から持ち去り、葬儀にも参列しない。妻に語りかけるようにして肝臓を慈しみ培養する。ある日、肝臓のミトコンドリアは意思を持って動き始めるようになる。一方腎臓移植された麻里子の体に異変が生じる。麻里子は「得体の知れぬ物」を生み出す。それは病院を動き回り…
「ミトコンドリア」の陰謀がテーマですが、聖美が清らかでとても美しい。その現実感のない「美しさ」こそがミトコンドリアの罠であり、永島をある目的に利用していた。その美しさを武器に永島を惹きつけ結婚。そして聖美の交通事故すらミトコンドリアの意思。 しかし、実はミトコンドリアより先に麻里子自身も永島を愛していました。ラストの屋上での永島の炎上シーン。むしろハッピーエンドのようで泣けます。
渡辺さんの撮影した写真1枚ごとにコメントが記載されています。 たくさんの写真とコメントがあります。
ただし、各地域の周辺を観て来ましたので その時とった写真と日記です というレベルの内容です
とかく重くなりがちなイラクについて 気軽に読める本ですが、 もう少し踏み込んだ考察や取材を行った「結果」が欲しいところ。
どうやらこの先は危険です どうやらこの話題は危険なようです というような当て推量のみで終わっているのが残念です。
取材と称した結果を本に残すのであれば 素人が残したレベル以上のものは欲しかったところ。
ただ誰もが行けるわけではない国について 一般の人が触れられるものを提供できた事については評価したい。
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