やっぱり「カメレオン」。この曲を思いつくだけでもかなり凄いが、各プレーヤーが非常にストイックに、与えられたフレーズを延々繰り返すまさにファンクネスな展開。ハンコックはその「カラオケ」をバックに実に自由にムーグのフィルターを捻り続ける。1人だけ、ハンコックの「煽り」に耐え切れず暴れだすハーヴィー・メイスンが痛快!そしてその倍返しで後半ローズ・ピアノでハーヴィーにキッチリおしおきするハンコック。・・・超カッコいい。 あと何というか、とても人工的な定位の録音である。おそらく同時録音のはずなのに(前出「カメレオン」は最初と最後でテンポが違う 笑)とてもドライな音質だ。それがこのアルバムを現代まで生き延びさせている・・というか今聴いても遜色ない!
IT産業のCEOを紹介するという凄腕ヘッドハンター「ロジャー・ブラウン」は画廊を経営する美貌の妻と贅沢な生活を楽しんでいた。その実ロジャーは相手が高価な絵画を持っていると知ると、忍びこんでは贋作とすり替えるというこれまた凄腕の泥棒でもあった。今度の標的「クラス・グリーヴ」の持つ第二次大戦中にナチスが隠したといわれるルーベンスの作を狙ったが、どっこいグリーヴはITの専門家かつレンジャーあがりの怖い人殺しで、ロジャーは逆にGPS追跡の網から逃れられない窮地に立たされる。そして脈絡もなく人が殺されていく。妻がはたしてグリーヴに惚れて自分を裏切ったのか、そうでないのか、といった謎を絡めたあたりはいかにもネスボー氏らしいひねりが効いているが、「ハリー・ホール」シリーズの緻密さにハマった者にはこの単発作はとにかく粗っぽい。今流行りのトランスミッター技術を盛り込んだハードボイルド劇として割り切ればそれはそれでいい味がでている。
マイケル・スレイドの衝撃のデヴュー作。いきなり、首狩り殺人なんて陰惨な事件がしかも連続ってだけでもショッキングなのに、次から次へと戦慄のドラマが繰り広げられて、そして最後の大ドンデン返しで読者は一気に暗黒に叩き落とされるという――まさに衝撃というに相応しい小説。 邦訳が出たのは「グール」のほうが先ですけど、原書はこれが第一作です。
ノルウェー映画。 主人公は、身長低いぱっとしない風貌の男。ノルウェーで身長が低いとなると相当なコンプレックスなはず。 でも、めちゃくちゃきれいな奥さんがいる。どうだ!
しかし、事件が発生する! やっぱり、かっこいい強い奴が勝ってしまうのか。
負けるなコンプレックス!と後で思うと言いたくなるけれど、見ている最中はそれどころじゃない。 心拍数が止まらない。
スリリングな展開、時々笑える。めちゃくちゃなストーリー。 しかし、のめり込んで最後まですっきりと楽しめる。
ハリウッドでリメイクも考えられている?すっきりしたい夜にお勧めの一作です。
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