これほどの革命的な本がこれまであっただろうか。私が高校教員になりたての昭和40年代後半に語彙不足で悩んでいたとき、あるアメリカ人教員がすすめてくれたのがこの本。それから30年。最近、この本を再度開いてみて驚いた。全て、文字通り全ての語彙が私の記憶にしっかりと定着しているのだ。隠れたベストセラーと呼ばれるゆえんである。これまで数々のボキャビルhow to本に接してきたが、後にも先にもこれほど完成度の高い教材はないと断言できる。語彙を爆発的に増やしたいと望んでおられる若い皆さんに、これは是非すすめたい一冊だ。
「語源とイラストで一気に覚える英単語」よりも ・サイズがコンパクトで持ち運びに便利 ・イラストがわかりやすくなった ・音声CDが付いている
これはすごいアドバンテージです。 でも、音声CDを聴いてびっくり。 単語だけしか入っていない。 できれば例文を録音して欲しかった。 ということで星4つです。
とにかく面白いです。 内容は全部で38セッションあり、1セッションを終えるのにかかる時間は、各セッションのページ数が統一されてないこともあり、15〜30分といったところです。 本書で取り上げられている単語にはやや難解なものも含まれていますが、自分の語彙が増えていくことに無上の喜びを感じる人にはこれ以上楽しいものは無いと言っても過言ではないでしょう。私自身、筋金入りのボキャビル好きですが、多いときで一日5セッションくらい進めたこともあります。 本書のすごいところは、ともすればしつこい程の様々な形式の練習問題により、わざわざ前課に戻って復習をしなくても、ただ先に進んでいくだけで復習が出来、ストレスをまったく感じず進めていける点だと思います。 ただ、他の方々もおっしゃる通り、TOEIC等資格試験対策には不適切かと思われます。しかしながら、そういった試験の対策をしていても、ボキャビル大好き!!!という方になら大いにオススメです。 また、最低英検準1級くらいの力が無いとサクサク進めず楽しさが半減するやもしれません。 とにかく、出てくる単語の実用性はおいといて(と言っても本書から得られる語源の知識は有益ですが)英語、特に語彙の学習が好きな方には絶対の自信をもってオススメします!!
はしがきの日付をみると昭和59年となっていて、昔からのロングセラーだということがわかります。印刷やレイアウトが古めかしく、最近の単語集と比べると第一印象は見劣りがしますが、内容は申し分ないと思います。私の場合は知っている単語を整理するのに特に役立ちました。語源の説明は簡素ですが、語源の説明にスペースをとられて収録語数が少なくなるより実用的だと思います。収録語数は受験生向けに約5000語を収録してあるということですが、社会人でも歯ごたえがあると思います。私は英検準1級ですが、この程度の英語力だと、知らない単語も結構ありました。一昔前の受験生は偉かったんですね。第一印象は地味な本ですが、単語を積極的に増やそうという意欲のある人にはお勧めできると思います。
本書はどちらかというと、 「この一冊で単語が沢山覚えられた!」 というように即効で効くというよりは、本書を一通り回して培った語源知識によって、その後の学習中に出てきた単語が飛躍的に脳に定着し易くなるというように、後からジワジワと効いてくる類のものだと思います。 現実に、語源知識があるのと無いのとでは、暗記効率は雲泥の差だと最近実感することが多いです。 また、単語をイメージによって脳に刷り込むというメソッドも非常に効果的だと思います。 単語を見た瞬間イメージが脳に浮かぶようになるとその単語はなかなか忘れ難くなるものです。 本書は、上のように語源とイラストという2つの要素から、英単語の暗記を強力にサポートしてくれます。 我々は、英単語の学習だけに時間を掛けているわけにはいきませんが、「急がば回れ」という諺の通り、これからの布石として、本書に取り組んでみるのもよいと思います。
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