ダイナモ野外ロックコンサートでのライブ映像。収録時間は約50分で,ひたすら演奏映像のみ。音質や画像については,これといった凝った編集はされていない。 フェイツは,得意の変拍子を多用したヘヴィーでミディアムテンポの曲で客をのせていく。仕掛けの全くない極めて素朴なステージングは,ドラマチックな編集映像に慣れた目には頼りなく感じるかもしれないが,オールドファンにとっては,「野外ロックコンサートはこんなんやったなぁ」と感慨を与えてくれるだろう。あと30分長かったら‥,そしてもっと昔の名曲も聴きたいぞ!‥ということで星は1つ減。
アメリカのプログレッシブメタルバンド、フェイツ・ウォーニングの3rd。 テクニカル・プログレメタルの元祖ともいうべきこのバンドの最高作。 今回はリマスターに加えデモやライブ音源入りのCD、さらには当時のライブ映像が楽しめるDVD付きの 豪華3枚組仕様!これファンには嬉しいプレゼントだ。 やや変態気味の変則リズムに、ジョン・アーチの浮遊感のあるハイトーンヴォーカル… 改めて聴き返しても1986年という早い時期に(DREAM THEATERのデビューよりずっと前)、 ここまで複雑なリズムを用いた音楽をやっていたということには驚愕すら覚えるし、 変態メタルの先駆けは彼らだったのだなということが、改めて知れる。 貴重なデモ音源も音質良好で、ファンには大変楽しめる内容。 DVDに関しては、映像、音声共にブート並みなのだが、当時の様子が知れるだけでもよいか。
名盤が安い値段でDVDを付けました!非常にお買い得です。但し、DVDはオマケと考えましょう。
初期名盤(サード・アルバム)、Awaken the Guardian はメタル・ファン必聴。初代ヴォーカリスト、ジョン・アーチはブルース・ディキンソン風の歌メロで歌い上げますが、声質がブルース程に野太くなく、独特です。曲調も詩もアイアン・メイデン風。ただ、ベースは前に出てこず控えめ。ツイン・リードもドラムもメイデンに比べ、シャープさがありません。この二流感が音質、ジャケットともにマッチしていて素敵。バランスが良いです。このバンドはギターソロが短めなのですが、このアルバムまでは結構、弾いてます。このソロも決して上手ではなく、二流感を助長し良い味を出していると言って良いでしょう。
DVDの方は、Awaken the Guardian 発表後の、彼らの地元に近い米東海岸ライヴ。地元にも関わらず観客はまばら。当時の正統派メタルの活動の難しさを垣間見た感じです。ジョン・アーチの脱退は致し方なかったのかも知れません。演奏の方は悪くは無いのですが、映像はバツ! マニア向けで歴史を知る、位に考えて下さい。
その後、二代目ヴォーカリストのレイ・アルダーが加入し、さらに魅力的なバンドに個人的には成っていくと思っています。但し、このアルバムの存在感は格別なものがあります。ジョン・アーチ時代では断トツ。当時、アイアン・メイデン大好きバンドが多数存在(その全てがB級以下)し、その中で異色の名盤として語り継がれるアルバムです。
ドラマティックなストーリーを感じさせる2000年にリリースされた本アルバム、
「A Pleasant Shade of Gray」で構築されたFates Warning版プログレ的解釈を、
さらに判り易くしたようなアルバムだ。
名曲Still Remainsも含む良質な名盤かと思われる。
秀作であった次作の「FWX」の前作にあたるのだが、
勝るとも劣らない程の出来映え。
このバンドは、日本では差ほど知名度は高くないようなのだが、
確実に一つの世界観を確立している数少ないロックバンドの一つかと思われる。
ぜひ本作を聴く機会があったのなら「A Pleasant Shade of Gray」の洗礼も受けてもらいたいのだが、
Fates Warningのここ最近の三作品は実に味わい深い。
(ちなみに最近と言っても1997年からなのだが・・。)
どちらかと言えば、デス声で有名なOpeth程ではないにしても、
けっして陽のバンドではなく陰のバンドなのだが、
なぜか、どこかシットリと聴かされてしまうのは、
テンポ早く無駄打ちするよりは、ミディアムな曲調で反復するコード進行の巧みさなのかも知れない。
どこか憂いを帯びたJim Matheos氏のギタープレイも特筆物だし、
Ray Alder氏の安定感のあるボーカルも捨て難い。
元Dream TheaterのKevin Moore氏も参加しての本アルバムは、
その点からも興味深いだろう。
しかし前作の名作「A Pleasant Shade of Gray」からのFates Warningの世界観は、
ある意味、聴く人によっては退屈に聴こえてしまうかも知れない。
そうまで危惧しても、彼らの作り出す作品が、
まるで心臓の鼓動にシンクロするように身体に溶け込んで来るのはなぜだろう?
本アルバム「Disconnected」が有する鼓動と静寂さと深遠さには、
「A Pleasant Shade of Gray」と「FWX」の中間に生み出された作品と言えど、
けっして侮れない名作の香りがプンプンすると思われる。
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