この映画は、平和を謳歌していた南国の楽園が、休日の朝に突然外国軍に襲われ、何の罪も無い人々が大量に殺されるという事態が、いったいどれほどの地獄か、まざまざと見せ付ける。機銃照射を受け、おぼれかけている負傷者たちがその外国軍に向かって懇願する、「まだ殺すきか もう十分だろ?もうやめてくれ」と。飛行機の上から地上に向かって爆弾を降らせ、機関銃を撃ちまくっていたあの連中には聞こえなかっただろう。死者だけで3千人以上。うず高く山積みになった死体の山。血まみれの負傷者はその数倍だ。友達の死体を放置し不眠不休で治療をし続ける主人公の看護婦の奮闘振りに涙が出た。なぜあのシーンはぼやけ気味になったのだろう。実際に当時の方々は皆、涙でああいう風に見えていたのだろう。このとんでもない極悪非道行為をやった外国軍は、良心の呵責が無いのか「やったやった!万歳万歳!」と大興奮、国中が大喜びしていたと史実にある。その国とは日本である。この映画は日本以外では絶賛されたが、日本では日本軍のファッションが変だとか些細な難癖をつけられ不評である。だがそんなことは日本以外の国の人は興味が無いので、主人公が右足から歩くか左足から歩くかぐらいの違いでしかない。日本中が大喜びした真珠湾(開戦前和平交渉中の)奇襲攻撃とは何だったのか、神父様の言葉と宗教音楽が流れる中映し出される死体の山でこの映画は訴えかける。クライマックスの、お腹の子の父親の死体が入った棺を迎える主人公。戦死したこの英雄を迎えるアングルが、青い空をバックにした下から見上げる形だ。美しく、非常に素晴らしかった。特撮は最高レベル。軽そうな安い男優を使ったわりにはドラマの出来も良い。文句なしの5点満点。
映画を見てから小説を読むか、小説を読んでから映画を見るか、迷いどころかもしれない。私は、この本は映画を見てからの方が感動できると思う。その方が読んでいてわかりやすい!内容的に難しい所があったりしたが、おもしろい事に変わりはありません。映画と小説の両方でこの作品を楽しめました☆
まさに「もう一つのパール・ハーバー」だ。 本書は、第二次大戦の開始直後に、日本軍が圧倒的な空軍力をもってオーストラリアのダーウィンという都市を爆撃した際の詳細な記録である。
第二次大戦において日本が加害者である出来事の一つにパール・ハーバーがあることは、ほとんどの日本人が知っている。しかしそのすぐ後に、同様の空襲をダーウィンに行ったことを、どれほどの人が知っているだろうか。私は本書を読むまで、その事実はまったく知らなかった。 日本軍によるダーウィン空襲を、おもにオーストラリアの視点から、さまざまな資料を精査して再現したのが本書である。空襲のリアルさが伝わってくる。
日本で「空襲」というと、日本が空襲「された」話がほとんどだが、日本も空襲「して」いた事実にも目を向ける必要があるだろう。 どの国でもそうなのだろうが、自国が被害者となった歴史には多くの目が注がれるが、加害者となった歴史はあまり注目されない。 たとえば日本でも、原爆の被害に対しては毎年注目が集まり、欧米(とくにアメリカ)の人が原爆の悲惨さを見て涙するシーンなどは、よくテレビでも取り上げられている。しかし一方で、何人の日本人が(たとえば)南京を訪れ、南京大虐殺の悲惨さに涙しただろうか。私が知らないだけでそういう人はたくさんいるのかもしれないが、それを報じたマスコミはどれだけあるのだろうか。 原爆に対するアメリカの反省を促すことはもちろん必要だが、自分たちの行いにも目を向ける必要があるのではないか。私は戦争報道を見聞きすると、このようなことを思う。 その意味でダーウィン空襲は、あまり知られていない事実だけに、日本人も比較的フラットな立場で本書を読めるのではないだろうか。加害者としての日本を知るには好適な本だと言えるだろう。
パール・ハーバーがあれほどまでに知られているのに対し、ダーウィンがまったく知られていないのはなぜか。本書を読むとよく分かる。その最大の理由は、被害者(オーストラリア)側が、この事実を隠したいと考えたからだ。 歴史の記録は、そのときどきの世論や政治によって、いかようにも変わっていくことが改めて理解できる。
レビューの評価が良かったので、観てみたのですが…
真珠湾攻撃のことは、学校ではあまり教わった記憶がない。
そもそも歴史にもうとい私には、こういうことだったのか、の連続でした。
日米両方の視点から、どっち寄りでもなく、あくまで客観的に描かれています。
そして…
日本の戦闘機が空母を発つところから、攻撃の様子まで、ものすごく食い入るように観てしまいました。
40年近くも前の映画。CGなどなかった時代。
なんと本物の飛行機を飛ばしています。
その日本の戦闘機のかっこいいこと!米軍の戦闘機がクワガタならば、日本のはカブトムシのようです。
攻撃のシーンは、本当に近頃のハリウッド映画も真っ青なのでは?というくらい、
リアルです。もう口もきかず見入ってしましました。
最後の山本五十六の言葉は、重く、戦争を起こしてしまったことの責任・虚しさが漂っていました。
Faith Hillのポップスをまとめたベストアルバム.私は彼女のカントリーの曲の方が好きですが,大ヒットしたポップス曲が満載のベストアルバムなのでお買い得な一枚.カントリーとポップスをこれだけきちんと歌い分けて,どちらのクオリティも高いというのはやはりすごい.曲によっては原曲からずいぶんリミックスされたものもあるので,その点は好みが分かれるかもしれない.
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