フォーク世代にとり石川鷹彦という方はギターの神様です。大ヒット曲の殆どのプレイに参加していてそのイントロを聞くだけで胸がときめき“あっこれは石川さんだ!”と判ってしまいます。中でも「花嫁」「22才の別れ」「あの素晴らしい愛をもう一度」「リンゴ」は必聴です。さだまさしさんのステージでの素晴らしい演奏である「修二会」はそのライブ演奏が収められています。ブックレットはギターコードが記してありギターを弾く方にもってこいです。本来なら2枚組ものの企画で曲ごとに石川自身のコメントがあると言うこと無しです。「石川鷹彦works」も併せて購入するともっと楽しめると思います。
1971年、いまから振り返ると歌謡曲の頂点の年だったとおもう。 女性ポップ歌手の由紀さおり、いしだあゆみ、渚ゆう子といった面々がヒットを飛ばしている中に、南沙織、小柳ルミ子、天知真理というアイドルが出現して、ものすごいブームをうみだし、それからの日本の歌謡曲は、アイドル中心の世界になっていった。そういった意味で、71年という年は新しい流れの始まりの年であった。 トワ・エ・モアやはしだのりひことクライマックス、ジローズといったフォークソングもヒットしていた。そして日本ポップスの名曲「また逢う日まで」の尾崎紀世彦、スターにしきのあきらと超豪華、また、演歌史上の傑作「ざんげの値打ちもない」もこの年だ。 30年ぶりに聴くとどれも懐かしいが、驚きはその音質である。声の生々しさ、楽器の各音の明瞭さは、最近のJ-POPをはるかに上回っている。当時を知る人にも新たな発見があるし、若い人もいまの楽曲とは全く違う音の世界があることに気づくでしょう。
フォークル、シューベルツ、クライマックス、エンドレスと4つのバンド
に在籍していたが作曲面で持ち味を発揮して数々のヒットをとばしてる。
こうしてあらためて聞くと「名曲」揃い。
関西フォーク=プロティストソング=URCとの
流れではないために、あまり歴史に出てこない
ところもある。
しかし北山氏という才能を世に出したのも、
杉田氏が輝くのもこの方なくては語れない。
抒情的な曲調はURC路線からは「軽め」に
感じられたが、後のニューミュージック路線の
先駆者だったのかもしれない。
本来ならフォーク界の「大御所」としての
評価を得るべきだと、今思う。
アンド・ゼン、「その後」ということだろうか。フォークル時代の名曲もいくつか収録されているが、解散後数年間のメンバーそれぞれの活動を収録したベスト盤である。したがって、はしだのりひこの曲が多い。シューベルツ・クライマックス・エンドレスの大ヒット曲はだいたい網羅されている。このCDを買って、30年ぶりに聴いた加藤和彦の「不思議な日」はよかった。北山修の詞が秀逸なのはもちろん、アレンジとギターワークがなんとも不思議な曲である。
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