ヨンネ・ヤルヴェラ(vo,g) ケーン(g) ヒッタヴァイネン(violin) ユーホ(accordion) ヤルッコ・アールトン(b) マットソン(dr)
フィンランド出身酒飲みメタル・バンド。年1枚のペースを崩すことなくアルバムを出しており、早くもこれで6枚目。2009年作。
バンドの方向性については既に2ndあたりで完成している彼ら。このアルバムについても特に新しいことをやっているわけでもない。ある意味マンネリともとられそうだが、彼らのサウンドは不思議と飽きることがない。やはりオリジナルのスタイルを確立しているバンドは強い。
#1 "Vodka" #8 "Brings us pints of beer" などの定番酒盛りソング。16世紀のロシア・フィンランド戦争について歌った曲。そして、フィンランドの叙事詩「カレワラ」を元にした、まるでAmorphisのような文学性をもつ詞の #7 "Kultanainen" (しかし曲自体は安心のコルピ節)まで幅広く、ただの酒飲みパーティ・バンドではない深みを感じさせる。
前作でわずかに見せていたダークさを払拭し、陽気で愉快な勢い重視の暴飲暴食民謡メタルが炸裂する。
彼らの音楽のジャンルは、ペイガンメタル・バイキングメタル・フォークメタルなど、 いろんな言い方をされているようです。 一般的なHM/HRで使われる楽器のほかに、バイオリンが結構幅をきかせています。 バイオリンというと様式美系やネオクラシカルというイメージがありますが、曲調は 80年代のスラッシュメタルに近いものがあります。ヴォーカルの声質もスラッシュ系で、 もろデス声ではありません。
89点
前奏の美しいケルティックな音楽から一気に引き込まれました。 スピーディーなメロディに深みのあるサウンド、ボーカルもパワフルで、エモーショナルです。 賑やかだけど、うるささを感じさせない爽やかな印象で聴き心地は最高!! ソナタ・アークティカ好きな人やラプソディーなどのシンフォニックメタル好きにオススメな一枚です。 因みに曲タイトルの日本語訳がかなり意味不明で面白いです…
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