オーストリアの女性Voシンフォニックメタルバンド、エデンブリッジの5th。
メンバーチェンジなどもあつたようだが、このバンドは基本的にランヴァルとサビーネのバンドなのでこの二人がいれば音楽性がさほど変わることはない。
クオリティの高かった前作「SHINE」に続き、今作もサビーネ嬢の美しい歌唱を中心に、ゆったりと聴かせるサウンドだ。メタル的な突進力は皆無ながら、このバンド特有のたおやかで高貴な雰囲気は癒し系シンフォメタルとしての地位をすでに築いているといっていい。
麗しのメロディが心地よい'Eや、10分を超すタイトル曲の'Gのシンフォニックさはとくに白眉。
ゲスト参加のオランダの貴公子、ロビー・ヴァレンタインもこのバンドの音によくマッチしている。
サビーネ嬢の歌声は、メタルとはある意味対極に位置する 壮麗かつ宗教的な心洗われる美声であり、それと破壊的な メタルサウンドが芸術的にまで融合・昇華されたサウンドは、 彼らしか表現できない固有の境地ではないでしょうか。 サビーネ嬢の歌声が非常に心地よく、楽しむことが出来るし、 今回の作品はどこかエスニックな雰囲気を醸し出しており、 アジア人である私たちにも非常にアピールするのではないで しょうか。 また、1曲1曲の時間も長く、でも決して冗長ではなく、 丹念に仕上げられておりピーンっと緊張感が漂う傑作に 仕上がっています。 お勧めです。
オーストリアのシンフォニックメタルバンドの7th。このバンド、1stから全くと言っていいほど路線は不変。着実に構成美を身につけてはいるが唐突な進化などはなく、今回も従来通りのゆったりした歌メロをソプラノVoで奏でる。若干壮大になったサウンドはシンセオーケストレイションはいいがメタルというにはやはり軽いし、1作でいいからナイトウィッシュやエピカのような鬼気迫る緊迫感のある作品が欲しい"
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