船越英一郎のファンには喜ばれる企画ですが、京都ガイドとなると普通の本です。割烹とかバーなど庶民には縁遠いお店の紹介も多く、そのあたりを知った上での購入なら読み物として愉しみながら読めることでしょう。
本作りに定評のあるマガジンハウスですので上手く編集してあります。本人が語っているように書いている「構成・取材・文」の大和まこさんは、京都在住の定評のあるライターですから、読みやすい文章でした。写真も美しくその意味では悪くありません。
第1章の京都コンシェルジュ・船越がナビする京都・春夏秋冬コース(春 桜色に染まる東山へ'京都・桜の名所 夏 涼を求めて鞍馬&貴船、鴨川へ'京都・夏の行事 秋 まさに絶景なり。錦繍の嵐山へ'京都・紅葉の名所 冬 華やかな行事と冬の味。凛とした祇園へ'京都・冬の行事)ですが、今年の5月末の3日間で撮影を敢行しています。
ここでの船越英一郎は、それぞれの季節の服装に替えて京都を代表するような街角に登場していることを考えるとドラマの撮影と基本的には同じです。シナリオがあって1日10軒以上廻り、それぞれの場所でポーズをきめる「船越英一郎」を演じていると考えた方が理解できるでしょう。
もっともマッサージの「日吉堂」などの選択は、まさしくご本人の愛用のお店でしょうし、バー『雪月花』もご本人の古くから通われているお店ですので、当然のことながら本人の愛好のお店は随所に散りばめられていました。
第2章のロケ場所から撮影所まで船越の撮影現場のぞき見ツアー!(京都サスペンス案内 船越ドラマのロケ地巡礼)は面白かったですね。ロケ地巡礼はテレビのワンシーンをもってきています。東映京都撮影所はそれこそホームグラウンドですし、俳優・船越英一郎が語る京都である意味が伝わってきます。
第3章の船越が選び抜いた京都完全グルメガイド(グルメ刑事事件簿 京都2泊3日くいだおれ捜査! 京都に来たら、これ食べなきゃ。ジャンル別グルメセレクト)でのお店の選択は上手いですね。そのような企画になっているのでしょう。
もっともここに掲載してあるお店は観光客でも少し食事にこだわる方向きでしょうね。安いラーメン店などの紹介もありますし、下立売通大宮西入のキッチン・ゴンなどの嬉しい紹介もありますが、全体的に少し高級志向でした。古くからの友人と歩く錦市場はごく普通の紹介でした。
第4章のパワースポットからお土産まで京都の奥はまだまだ深い(ご利益確実!?秘密のパワースポット うまいもんとお土産コレクション)で紹介されている庶民的な「まるき製パン所」のハムロールはおススメしますが、船越英一郎がここへ行ってこれを買っているとは思えません。それでもこのようなディープ京都のお店の情報は評価します。
112ページ以降の京都の名品やお土産の紹介はよく吟味してありました。外れはありません。
アクションバイオレンスをコメディにしちゃいましょうという、最近の風潮にぴったりな感じの作品。でも、あえてB級を貫き通しているので、この監督のファンの人は微妙な気持ちだろうな、と思う。つくる側は相当楽しくつくった感はあるのだが、観る側がそこに乗っていけるかどうかが評価の分かれ目と言える。
それにしても豪華な俳優陣がいつもとは違うキレた演技を見せてくれるので、それだけでも十分楽しい。そこだけでも一見の価値はあると私は思う。
ただ、下ネタてんこもりなので、苦手な方はご注意あれ。
Vol.1は1話2話が収録。 1話目だからって遠慮なしにクドカンワールドです!(いい意味で) 池袋WGPや木更津キャッツアイよりマニアネタが減ってるから、今までクドカン作品はあまり理解できなかった・・って人もいいと思いますっ!! 特にクドカン脚本初となる松岡さん(TOKIO)や小泉今日子さんも独特の味で、最初っから笑わせてくれます。今日子さんがこんなにハジけてるのは珍しいかも。。 1話2話にかけては特に松岡晶宏さん、小泉今日子さん、ミッチーこと及川光博さん、クドカン作品常連の森下愛子さんが中心です。 そっから他の出演者もどんどんこの恋愛に絡んでいくから、2話以降もオススメ。 みごとにすれ違ってく、みんなの恋心。それが悲しくも可笑しい(笑) 最近の恋愛ドラマに飽きちゃって、たまにははちゃめちゃな恋愛が見たい人は是非っ。
原作のそのすばらしさは、そちらのレヴューをご覧ください。
さて、このDVDですが、細かなストーリのアレンジはともかく、台詞やちょっとしたしぐさや動作に、不自然さをほぼ全体に渡り感じました。
それが無ければ、星5つ以上です。
残念です。
面白い脚本、優秀なスタッフ、演技達者な俳優陣、すばらしい音楽と
すべてがバッチリ揃った最高のエンターテイメント作品だと思います。
主人公の塾講師めぐるは、24才の誕生日に突然満腹になると人の20年後が見える
という能力に目覚めます。彼氏や塾の生徒や同僚など周囲の人たちの未来の姿が
見えて戸惑ったり、手助けしようとバタバタする姿がとても健気で可愛らしくて・・・
今と20年後が交互に切り替わるシーンも多く、相当撮影の手間がかかっていると
思うのですが、画面の隅々(通行人や店の客など)や細かい所(衣装・小道具)まで
かなり凝った作りで、丁寧に撮られていて見ごたえがあります。
主演の深田恭子は、まさにハマり役!役作りのために長かった髪をばっさりカットして
ショートスタイルにしたという「めぐる」は今まで演じた中でも最高にキュート!!
表情豊かで魅力的です。登場するキャラクターは皆それぞれ個性が際立っていて、
その弾けっぷりが最高!塾長(武田真治)が果敢に挑む強烈なヅラネタ、純粋でおバカな
年下の彼氏ユーキ(勝地涼)君のかわいいボケっぷりなどユニークで濃いキャラの面々が、
回を増す毎にハイテンションな演技で突っ走っていて、画面にくぎ付けになるほど!
お茶目な愛されキャラたちから時々飛び出すブラック&シュールな台詞やエロネタは、
程よいアクセントに思えるくらい。何度見ても楽しめるネタ満載で内容の濃いドラマですが、
面白いだけでなくて現在を生きる私たちにとって大切なメッセージが伝わってきて感動する
場面も。この辺りは見る人の器量によって捉え方は様々でしょうが、人との関わり方、
自分自身の生き方や家族愛などについても考えさせられる、奥の深い作品でもあります。
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