現代のジャズトランペットの旗手<ウィントン・マルサリス>が、'30年代から現代に至るジャズトランペットの系譜を紹介している。字幕がないので、彼の解説を聴くのはちょっと辛いが、それを補って余りある、伝説のトランペッターたちの映像は素晴らしい。ハリージェイムスの信じられないほどの超絶テクニックを見ていると、現代のトランペッターの元気のなさが気になってきました。個人的には、クリフォードブラウンの映像がないのが残念で、☆ひとつ減点です。
このCD、実は家族の所有物です。その家族は、ジャケット写真の笑顔が気に入って選んだそうです!でも、いい笑顔だと思います・・・。そして、このアルバム、聞き覚えのある曲がたくさんありました!(多分、皆さんそうです。) どのジャンルの曲もサッチモの歌声とトランペットで、違う輝きを放つのに驚きます。 1901年※、ニューオーリンズで生まれたサッチモ。ジャズプレイヤーであり、ジャズシンガーであり、エンターテイナーでもあります。暖かく、味のある、おもいっきりハスキーな歌声。そんな声のお好きな方や、ふだんポップスをお聴きの方にもオススメします。
1曲目「この素晴らしき世界」(♪What a Wonderful World)は多分、皆さんご存知。CMに使われたことで、でサッチモの知名度がアップしたそうです。 2曲目は、ミュージカル「キャバレー」の主題歌。'72年、映画化(←ライザ・ミネリの歌がとても印象的)。サッチモは、オールスターズを率いて演奏しています。 3曲目「バラ色の人生」は、エディット・ピアフが(英語で)歌った有名なシャンソン。ピアノはアール・ハインズ。 4、5、6曲目はタンゴ。タンゴがスイングすると、さらに官能的に! 8曲目はロシア民謡の「黒い瞳」。もとは3拍子の曲ですが、4拍子に変えて、スイングしてます。 10曲目の「聖者の行進」は何もいうことはありません。有名な曲ですね。 11曲目は、シャンソン「セ・シ・ボン」。3曲目もそうでしたが、シャンソンの違う表現が新鮮です。 12曲目「オンリー・ユー」は、黒人コーラス、プラターズの歌が有名。すごく好きな曲です。オールスターズの歌と演奏で、とてもステキです。 15曲目「ハロー・ドーリー」は、ミュージカルナンバー。バーブラ・ストライザンドの主演で映画化('69)。サッチモもゲスト出演し、その場面を食ってしまったそうです!この曲は、とくにはじけて楽しい! 18曲目「ムーン・リバー」は、オードリー・ヘップバーン主演「ティファニーで朝食を」の主題歌('61)。ヘンリー・マンシー二作曲。こういう曲になると、サッチモの歌はたいへんにロマンチックです。 19曲目は「明るい表通りで」。とても好き!明るさの中にほのかな哀愁を含む曲。サッチモの歌唱にとてもよく合う曲だと思います。 20曲目「ポルトガルの4月」は、ポルトガルの歌ですが、イベット・ジローらが歌いシャンソンとしてもヒットしました。 (以上、ライナーノーツを参考に少し自分の感想も。)
※ライナーノーツには、1900年生まれとありますが、その後、1901年生まれであることが判明ということなので、1901年生まれと書きました。(英語の歌詞はありますが、日本語の対訳はありません。)
ルイ・アームストロングとズティ・シングルトンなどを含む彼のバンドやビリー・ホリディが出ている。ルイ・サッチモはいつものように本人役で、ビリーはメイド役で出演する。 白人上流階級のクラシック音楽妄信ぶりが描かれるが、一方で物語の舞台は下品で卑猥な音楽「ジャズ」の発祥した地ニューオーリンズである。
「コルネットだわ。聴いたことある?」「幸いにも一度も」 「天使のような声」「悪魔の音楽よ」 「エンディ、家で歌うなと言ったはずよねえ」「ご帰宅とは知らなかったので」「手に負えないわね」
品行方正な上流の市民生活に相応しくない猥雑な吹き溜まりの音楽を蔑む上流階級側の登場人物たちの中にあって、娘のミラリーや音楽協会のファーバー氏ら一部には人間の本質に根差して抑え切れずに湧き上がってくる新しいリズム音楽を受け入れる感性が備わっていた。
「あなたがラグタイムを演奏なさるとは」「地下に閉じ込められん。すぐに街に広がるよ」 「つまりジキル博士がクラシック担当でハイド氏がラグタイムだと?」 「いい気分転換に」「気分転換以上だろう」 「わたしも行くわ」「だめです。連れて行けません・・・ストーリーヴィルはお嬢様向きではありません」「では、服を変えるわ」 「ここに来てることは誰にも言いませんわ」「ありがとう。わたしも言わないよ」 「楽器が話してるみたい・・・でもこれは自分の音楽の気がする・・・習うのとは違う。自分の中に存在するの」
習うのとは違う。自分の中に存在する。この台詞は作中の音楽論における白眉であろう。自然発生的な人々の音楽は「生きている」「心の」音楽である。
物語の筋は・・・どうでもいいですね。
他にウディ・ハーマンやミード・ルクス・ルイスも演奏および台詞付きで出演している。
New Orleansを舞台にした物語。ルイ・アームストロングの演奏や演技しているビリー・ホリデーが観られる! Do you know what it means to miss New Orleans?いいですね~。
JAZZを1曲歌いたい・・と言う目標があり、遥か昔聞いたこの歌を選びました。良品で価格にも満足しています。
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