劇場版S&Mの後半。
元々一本の映画を二本のDVDで分けちゃったから 緊張感が持続しないのが少し惜しい。
元カノの娘、妻、会社の後輩から見た男像。 また、これが女の目から見ると共感できるから始末に終えない。 (原作よりも誠が好青年に描かれているから余計にww) 三人の立場と目的が複雑にからみ、怒涛のクライマックスに逝きます。
決着をつけるのは男、振り回されたのは結局女。
奥さんのラストの台詞には感動しました。 結局、皆自分を偽っても平穏と愛を守るんだな。
Hシーンは前半より無いのですが、人間ドラマは濃いっす。 エロ映画ですが、にっかつロマンポルノっぽい作りです。 どちらかといえば女性向けな内容かもしれません。
圭一と由香子の仲を裂く主体が 女友達・美也子から義妹の玲子に替わっていく3巻。
次第に堂島の支配から離れられなくなった由香子は 心とは裏腹に自ら堂島のことを追うように・・
そしてとうとう、 堂島に謝礼金を払った脂(アブラ)ギッシュなエロ社長の 慰み者になるところまでイってしまいます。
由香子は堂島の言う「金になる女」として このままコールガールになってしまうのか 圭一とヨリを戻せるのか・・・
でも、憎まれ役の堂島ですが 彼はS属性なりに由香子を愛していて 期せずしてこうしたカタチになったことを 後悔しているところに本心が垣間見えるなど 屈折した男の本音が感じられます。
ということで、今巻のクライマックスは 下卑た精力絶倫のエロ社長に 豊乳をねぶられ、挿入され 美肢体を存分に貪られながら 心のなかで圭一に永遠の愛を誓っている 由香子の美しくも被虐的な姿です。
このまま堂島の性奴隷として 無間地獄へ堕ちていくのか・・・・ 次巻以降、どんな展開に?
表紙画がそそるので買ってみました。大正解でした。村生ミオ氏の背徳感、サスペンス感そして焦らし感がたまらないストーリー・テリングと、優斗氏のゾクっとするような唐沢由香子の美肢体画(例えば、27頁や96頁など)とが相俟って、非常に読ませる(かつ抜ける)一作になっていると思います。
「ま・・・由香子のボディなら目移りしようもないわよね 女の私が見てもホレボレするもん」(55頁) 「ああ・・・気持ちいい・・・あんたって名器だな」 「あんたみたいなすげえいい女・・・ 手放すわけにはいかねえよ絶対に!」(189頁)
主人公をジワジワといたぶるような背徳劇画の好きな方にお薦めです。
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