今年後半に予定されている、ピンク・フロイドのスタジオ録音作品の再発売。狂気や炎にはSpecial Editonがあったりして、その内容や音質に関心があるが、今号には情報が間に合わなかったのか、記事も広告もなし。これにはがっくり。
巻頭2大特集がクィーン名盤伝説とビリー・ジョエルのロングインタビューではちょっと新鮮さに欠ける。次号では是非ピンク・フロイドを特集してほしい。
今号で面白かったのは、ロック史に残したいジャケBEST50。みうらじゅんがジャケ買いの悦びと哀しみというコレクター心理をよく代弁している。
ジェフ・ベックのアルバム中1番のお気に入り。 それまでのブルース時代、BB&Aやジェフ・ベック・グループでの活動もいいが、ジャズに接近し新しいジャズロックを切り開いた このアルバムの功績は大きい。全米4位の大ヒットを記録したことからも、影響の大きさがうかがえる。 いまも現役で活躍中のリチャード・ベイリーが叩くドラムは変幻自在、ジャズとロックとプログレの壁を軽く飛び越え、 宇宙まで 飛んで行きそう。これで当時18歳というのがとても信じられない。それまでのドラミングに対する先入観をきれいさっぱり払拭 してくれた、偉大なお方。センスとアイデアが柔軟すぎて、ノックアウトされた後も聴くたびに新発見があったりして、凄すぎ。 今はインコグニートで大活躍中みたい。こちらも強烈に勉強になります、はい。 マックス・ミドルトンのキーボードはヤン・ハマーほど強烈ではないが、このアルバムにはちょうどいい感じ。 わざと曲間をつなげたりしてライブ感というかコンセプチュアルになっているのもなんだか職人ぽくてグッド。
第二期ジェフベックグループの2枚目のアルバム。とにかくファンキーでかっこいい。ベックはもちろんのこと、ボーカルやバックメンバーの演奏もすばらしい。スティーブクロッパーによるプロデュースだそうで、アルバム全体の完成度も非常に高い。もっと評価されても良いと思う。またこのアルバムでは「ブロウバイブロウ」の萌芽とも言えるインスト曲も含まれている。ベックファンはもちろん、全てのロックファンに絶対のおすすめ。
元々、pcヘッドフォンには一言あったこの雑誌、
今回は、乾坤一擲で、ほぼヘッドフォン大特集です。
この世界に関心のある方にとってはかけがえのない一冊となるでしょう。
でも、その代償として、普通のpcオーディオ界の人間にとっては、
何一つ得る物がない雑誌になってしまいました。
普通のpcオーディオ界の人間の皆様、
今号は、是非、直接リアル書店でご自身にとってこの一冊が関係あるか否かのご一読を。
ちょっと悲しい…なあ。
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