まず、帯に書かれていた「小市民」という言葉に惹かれました。面白い言葉を使うなあ、と。 ストーリーとしては、一見関わりがなさそうな話が微妙につながっているという最近の傾向(?)のように、テンポよく進んでいきます。コミカル、というよりもクールな視点がなかなかよいです。殺人事件てんこもりなミステリーに飽きている方にはおすすめ。 でも、やっぱり一番気になるのは小佐内さんの過去です。シリーズ化されればいいなあ、と思います。
-味 いたって普通のウエハースです。ほんのりココア風味で柔らかい味に仕上がってます。
-クリアカード 箱内での被りはありませんでしたが、全24種なので一箱では全部は揃いません。 色合いもよく、数々のシーンが綺麗に閉じ込められています。
ただ、 なんで温泉シーンが奉太郎なんだ! なんで晴れ着姿のえるたそがいないんだ!
という点で☆-1
「バベルの会」という読書サークルが各話を繋いでいる短篇集。 各話は独立しているストーリの短篇集だが、 最終話の5話目で衝撃のラストを迎えるように布石がうたれている。 その登場する名前や話の設定は、ミステリーファンも心をくすぐる。 内容的には、恐怖を感じるような悲惨なストーリーであるが、 各話の最後まで、その恐怖を感じさせずに、 衝撃のラストで、存分に感じるようなストーリー展開となっている。
とにかく、京都アニメーションの技術力をこれでもかと見せつける美麗な映像の数々が素晴らしすぎる。雨上がりの風景、夏の夕日、桜の花が舞い散る道…などなど、日本の美しい四季を忠実にアニメで再現した作品としても、後世に残るんじゃあないだろうか…と思えてならない。二人のヒロインの可愛さ&主人公の適度なイケメンぶり(笑)も好感が持てるし、絵の面を重視する視聴者には、十分に楽しめる作品だろう。また、京アニ作品における演出は、映画評論家が絶賛するレベル。身体の仕草でキャラクターの心情を表現する等の、卓越した表現を楽しむこともできるはずだ。
ストーリーは地味である。何しろ最初の話の謎は「一体誰が部室にカギををかけたのか」である。脚本の派手な面白さを求める人には、この作品は向かない。しかし、日常に隠された何気ない「謎」を丹念に追及するストーリはよく練られており、全くそれと分からない伏線を最後に回収する演出も心憎く、ウーンと唸らされることは必至。奇抜さや派手さは全く無いが、じっくりと味わうことができる「日常ミステリ」である。
本作のキャッチコピーは「ほろ苦い青春群像劇」であるが、前半は謎解き中心で、登場人物の心情はあまり説明されていない。しかし後半に進むにつれ、微妙な恋愛感情、才能を持つ友人への嫉妬…などの「ほろ苦」感が徐々に表わされ、学園青春モノとして楽しむことができるだろう。個人的にはもうすこしエモい展開も欲しかったが、作品の統一感を出すには、これくらい抑制がきいた方がちょうど良かったのかも。地味ながら、良作です。
他の方のレビューを拝見して思いましたが、そこまで否定されるものではないと思います。
ただ、前作の「遠まわりする雛」がとても面白かったため、それと比べてしまえばつまらないと思うかもしれません。
今回は、古典部に新たに新入生の部員、大日向が加わります。 この一冊は、ほぼ彼女の話といってもいいような感じなので、お馴染みの四人が好きな方には残念だと思います。
しかし、副部と伊原の関係が変わったり、奉太郎の千反田に対する見方が変わっていたり、面白い部分もあります。
私はどちらかというと、米澤穂信さんの本はミステリーとしてよりも青春物語として好きなので、そういった人間関係に興味がある人にとっては面白いかと思います。
それでもやはり、前作での人間関係の変化やミステリーの面白さと比べてしまえば劣るので、☆4つです。
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