JSAを舞台にそこで起こった発砲事件の真相を中立国から派遣された女性士官が解明していく。最初は両国の兵士とも真実を語らない。黒澤明の「羅生門」のような展開。しかし、やがて真実は仕官の推理と兵士たちの回想で明らかになる。 1回見ただけでは理解が難しい。ただ、日本人としては南北のあり方とか心情的な部分に関しては新しく知る部分もできて、非常に新鮮な気持ちで鑑賞できた。彼らの立場や苦悩する心理もよく伝わってくる。 韓国に行って実際に板門店を見ただけにあのセットの出来はすごい。同じ人種なのに、38度線という一つ線をまたいだだけで友情さえも許されない緊張感がある。友情とささやかな平和、それらを破壊する民族分断の重さに終始圧倒された。4人の交流に胸を打たれました。
昭和40年後半に「21世紀の電車」として登場した営団地下鉄(現・東京メトロ)千代田線6000系もそろそろ引退の話がささやかれるようになりました。実車が現役の内に記念にと思いこの製品を購入しました。
この製品は以前営団時代に販売された製品の、営団ロゴマークのモールドを止めてメトロのロゴのシールを貼り付け、ヘッドライト点灯化・テールランプの導光化など手を加えた物です。
しかし、ファンとしては今回発売に当たって以下の3点も是非とも修正して欲しかったと思います。
1.屋根上のクーラー。(現在全車冷房化されている)
2.側面のラインカラーの帯の表現。(製品は初期のFRP板貼り付けの表現がなされているが、現在の実車はフィルム貼り付け)
3.客室側面の寸法。
これでは6000系というよりも、まるで同線を走っているJR203系のように見えます。
6000系の前期型の窓はもっと天地方向の寸法が短く低い位置にあるはずです。
以上が「教育的価値」の星ふたつ減点理由です。
その他にも細かく見れば、
・運転室前面窓の小さい方が異様にくぼんでいる。
・9000系では表現しているアンチクライマーがない
などもありますが、その当たりは許容範囲内でしょう。
南北線9000系の方は、9000系というよりはむしろ、やはり千代田線に1編成だけある「06系」のように見えます。
いろいろ長々と書き綴りましたが、玩具として見た場合には丈夫で壊れにくく出来ており、お子さんが遊ばれるには文句なくよい製品だと思います。
何故かこれを見ているとすぐ眠ってしまいます。 なかなか終点までたどり着けません(笑) 内容も車両基地等、普段行けない場所が映し出されており、大変良いです。 また、僕は望郷の想いもつのりました。
本書は東京メトロについて歴史や運用など様々な面から解説するものです。歴史を解説する上で日本で最初の地下鉄を含む東京メトロについて建設の歴史の部分は欠かせません。レビュー者は最初の地下鉄が銀座線で開削工事(溝を掘って蓋をする方法)で建設された位は知っていましたが、「ウルトラC級メトロ建設史」で解説される内容(工事上の事故を含む)はとても興味深いものでした。都市土木やトンネル工事に携わる土木技術者にも是非、読んでほしい内容です。また、「東京メトロを「動かす」」の章も地下鉄を支える裏方の仕事を垣間見る思いで興味深い内容です。
なお、本書で解説される地下工事から東京の地下について興味を興味をもたれたら、秋庭俊著『帝都東京・地下の謎86』(2005年、洋泉社)を手にされることをお勧めします。
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