76年、メンフィスのグレイスランドの自宅のジャングルルームでの最後のレコーディングセッションより。 彼の声の調子は必ずしも最高とは言えないが、歌にかける情熱がひしひしと伝わってくるアルバム。 アップグレード化により「メンフィスより愛をこめて」と「ムーディ・ブルー」の2枚が1枚に収まったお買い得品。77年のライブも3曲収録されている。
67年発表の2nd。デニー・レイン(g)、クリント・ワーウィック(b) が前作発表後に脱退しジャスティン・ヘイワード(g)、ジョン・ロッジ(b) が参加した作品。本作から一介のR&Bバンドからプログレ系のグループの創始者的なシンフォニックな作風へと変化しており、ロック史に名を轟かせる名作を次々と発表していくこととなる。本作では何と言ってもオーケストラとの共演が話題だが、その試みの最も初期にあたる作品でもあり、またある男の一日というテーマをアルバム一枚で構成するという、いわゆるコンセプト・アルバムの奔りとしても後続のグループへの影響は計り知れないと思う。彼らの作品、特に本作は特別プログレ臭さは強くはないものの、その“型”の全てはここに詰まっていると言っても過言ではないと思う。作品としては特に導入部においてはクラシックそのものであり、古い映画のワン・シーンを見ているかのように美しい。本当にクラシックそのものなのでプログレを期待すると大きく外れるが、さすがにその味わいは深い。2.あたりは何となくニルソンの『夜のシュミルソン』あたりに近い雰囲気もあると思う。しかしながらメロトロンが導入された5.あたりはプログレ・ファンもにんまりの“臭いあり”の曲。6.では既にインド楽器も導入されている。この名作、実はドヴォルザーク『新世界』をロック風にアレンジして演奏するグループを求めていたデッカ・レコードとオリジナル曲をやりたいとするグループの妥協の産物なのだが、結果はごらんの通り。話を詰めるということの必要性を強く感じさせる作品でもある。
Moody Bluesの最新の映像。キーボードがいまいちですが、今まで映像としては残っていなかった曲も入っていますので、ファンの方は必見です。ちなみにリージョンフリーですのでこの海外版で見れます。
これこそがムーディーズファンが長い間待ち望んでいた決定版DVDである。
ファンでも初めて聞くようなエピソードや見たこともない映像が満載。
中でもビートルズとの関係やジェスロ・タルのイアン・アンダーソンの口から明かされる事実は興味深い。
インタビューに率直に答えるメンバーからは、音楽に対する真摯な姿勢とお互いに対する深い愛情、そしてファンに対する暖かい気持ちが感じられ、40年以上も第一線で活動し、根強い人気を保ち続けている理由がわかるような気がする。
こんな映像が観れるなんて、いい時代になりました。
幻想的なジャケとともに「童夢」の邦題で知られる人気のアルバム、
正直、個人的にはさほど好きな作品ではなかったのであるが、
本SACD盤だと、最初の雨の音や虫の鳴き声からして臨場感が違う。
音質の素晴らしさでイントロからもう世界観に引き込まれるような感覚…
ゆるやかなフルート、チェンパロの音色、荘厳なチャーチオルガン、
そしてメロトロンの優しい響き…素晴らしいというしかない。
曲そのものはプログレとまではいかない、メロディアスな英国ロックであるのだが、
いったんファンタジーの世界に入れれば、このアルバムの良さが心から分かってくる。
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