不動産は素人がおいそれと手を出すものではないことが良く解ります。
関係者の話、購入者の話、充実した検証データ等、不動産に関して多角的な見方を展開しているにも関わらず、素人でもわかる内容にまとまっています。
不動産を取得する場合は、目先のことだけにとらわれず、先のことも見越さないと後悔することになるというのが良く解りました。
不動産というのは本当に怖いですね。
本書を読むと、タイトルの通り不動産を購入するのが怖くなる。問題なのは、控えめに言っても 不動産業界が全体的に洗練されていない上に、今般の不況・デフレの長期化により過去の不動産の 常識も通用しなくなっているということだ。これから暫らくはほとんどの人にとって、賃貸が有利かつ 無難になるのだろう。 内容的には建築・不動産についてのある程度専門的な話もあり、やや退屈でつい斜め読みしてしまいそう になるが、本書から今不動産を購入することのリスクを感じ取ることができるし、それが本書の役割であろう。
以前から興味のあった「事故物件」についてのルポ。 自分が賃貸を探すのにいつもうっすら頭にあったこの話題を 等身大(実際にそこに住んでみるのだからすごく目線がリアル)に ルポされていて、色々興味深い内容だった。 なんでもそうかも知れないけど、特に賃貸に住む人間は 「事故」起こしちゃダメだ。 (不可抗力の場合は、本当にしかたがないのだけれど)
情報量や読み物としての深さを評するなら、全体としてライトな書籍であると 思うけど、筆者の目線の人間らしさが読みやすさなんだと思う。
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