いつも通りのファミ通クオリティ。 完全攻略極ノ書と間違って買ってしまうと大ダメージをくらうので注意(笑) 正直ロッカーの鍵以外はべつにいらないページでした
作者の単純な善悪では割り切れない、斜に構えつつも自分を通す等身大の姿が家庭環境からドーピング、失踪騒ぎに至るまでが描かれている。
甲子園球児の宿舎ではトイレに煙草の吸殻や使用済み避妊具が大量に捨ててあると言う類の話はすでに30年以上前からマスコミからは漏れていたが、元選手からこれほど直截に語られた事は記憶に無い。 プロ入りまではかなり重く暗い話も愛甲自身の問題有る行動の描写も多いが、現役時代の伝説的名選手や監督達のエピソードは胸がジンと来る物から爆笑を誘う物が多く(特に金田監督,稲尾監督、落合選手、張本選手、有藤選手、村田投手の項)、一読の価値が有る。
過去野球選手が書いた暴露的内容の自伝ではジム・バウトンの『ボール・フォア』程知的では無いがホセ・カンセコの自伝程厚顔無恥で救いがたくも無く、スパーキー・ライルより上品で、江本孟紀の初期ベストセラーよりは数段面白かった。 内容の面白さの割には余り話題に為らなかったのは教育的配慮からだろうか。少々露悪的では有るが不思議と読後感の良い本だ。
スポーツ選手に必ずしも清廉さを求めないプロ野球ファンの方にはお薦め。
役立った。痒いところに手が届くくらいです。 隅々まで味わい尽くしたい人にオススメ
春季キャンプ〜日本シリーズ最終戦まで落合監督に密着し週刊ベースボール誌上でも「超野球学・実証編」として連載された手記がまとめられた本です。番記者や下手なライター連中よりグッと濃密な内容で、筆者の綿密な取材力が際立ちます。開幕戦の川崎先発、春先絶不調でOB評論家各氏が2軍落ちを提言してた岩瀬を根気強く起用したり、荒木&井端の配置転換、「4番・福留」に対する信頼等この年の優勝を語る上でのキーワードが事細かく描写されて大変読みやすいです。
いま一番お買い得なのが、この本。
わがまま少年が天才エッセイストへと成長したことを、いま、読み取りたい。
猛烈にハズしてくる、そのセンス。なんじゃこりゃ。
若かった頃の伊集院や電気に似た、
テレと気恥ずかしさとダメ人間とアニメとゲームと初々しさと、
そしてなにより天真爛漫な「福嗣という人間」をビンコビンコに感じられる。
お薦めです!
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