マイニエリと親交の厚かったM.ブレッカー、D.サンボーン、S.ガッド等ニューヨーク系ミュージシャンの大物が揃って参加しています。アルバムタイトルの「ラブ・プレイ」はFUSIONのスタンダードと言っても良い名曲で、ストーリー性ある構成の曲を表情豊かなドラミングは、絶品です。他の曲も名曲揃いで、FUSIONファンなら聴いて当然の基礎知識の作品です。
1967年の作品。「枯葉」などスタンダードをプレイしたり、その後のフュージョン路線とは雰囲気は若干異なる。コンテンポラリー・ジャズもしくはジャズ寄りのクロスオーバー、ステップス前夜と言ったおもむき。とは言えさすがマイニエリ、サイケなジャズロック調の曲があったり一筋縄でいかない。ギターのジョー・ベック(「ジェフ」ではないよ)がいい仕事してます。 マイク・マイニエリ(vib), ジョー・ベック(g), リン・クリスティ(b), ドン・マクドナルド(ds)
'70年代以降のフュージョン・シーンを最前線で牽引してきたスタジオミュージシャンの つわもの五人衆が集って収録したまさに夢のアルバム。
今年71歳!を迎えるMainieriとBernhardt、そして還暦を迎えるSpinozzaがそれぞれ年輪を 感じさせるまろやかなタッチで極上のメロディーを奏でています。それを阿吽の呼吸で 支える、64歳Gaddと63歳Levinの無敵のリズムセクション。 老練な彼らの生み出す自然体のトータルサウンドは、日常の喧騒に晒され疲弊している 我々現代人に大いなるリラクゼーションを与えてくれます。
それにしても、なんと贅沢なセッションなのでしょう。 こうしてレビューを書けることを、とても幸せに思います。 「More L'Image」のリリースをすでに期待してしまうのは決して小生だけでないかと。 L'Imageの再来を念じて止みません。
(この五人衆が'80年に競演して収録したBernhardtの代表作「Manhattan Update」と 本作品とを聴き比べると、29年間の年輪差を再発見できるかもしれません)
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