ブルースギタリストとして鮮烈なデビューを飾り、数々の名作を世に送り出してきたJEFFですが、 2000年代ぐらいから、ジャズの方へと向かっていきました。癌との闘病を乗り越えて2008年に発表された 本作は、久々にブルースに回帰したアルバムです。発売と同年に、彼はこの世を去りました。まだまだ、 すばらしい作品を作り続けてくれたであろうに、本当に残念です。彼の残した作品は宝です。最後に ブルースアルバムを出してくれたことに感謝します。
95点
2008年にこの世を去った名ブルースギタリスト&ヴォーカリスト、JEFF HEALEYの勇姿を収めた 最後のライヴ作品です。音源は「ノトッデン・ブルース・フェスティバル2006」の模様を中心に、 2007年ロンドン、トロントなどのベストパフォーマンスとなっています。 CD、DVDともに音質はよいと思います。歓声などが最小限に抑えられているためか、臨場感には 欠ける感がありますが、個人的にはこの方が聴きやすく感じます。DVDの画像もたいへんよく、 椅子に座って、脚の上にギターを置くJEFF独特の奏法が存分に楽しめます。 ギタリスト、ソングライターとしての才能がクローズアップされがちですが、わたしは、彼の ヴォーカルこそもっと評価されてもよいと思っています。 癌にさえおかされなければ、すばらしい作品を世に放ち続けてくれたことでしょう。本当に 悔やまれます。JEFFのご冥福を心からお祈りします。合掌。
93点
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