この映画をみるまで、ジェシー・ジェームズについての唯一の知識は
プレファブ・スプラウトというバンドが、
ジェシー・ジェームズを題材にした曲を
うたっていたことぐらいで、まったく知らなかった。
ジェシー・ジェームズ=ギャング?盗賊?
ただ、この映画を見る限り、盗賊の親分ではなく
”狂気”の結果、親分たちもいなくなった
ようには描かれいる。史実もこうなのか?
それはさておき、
ブラッドピットって”狂気”の役がぴったり。
かっこいいだけの男や、エリート役は似合わない。
淡い絵画のような風景が”狂気”をひときわ際立たせている。
彼はなぜ”狂気”に操られたのか?
なぜ、英雄視されているのか?
答えられる人、答えられない人
あなたはどっち?という映画。
いずれにしろ、独特の世界観のある印象に残る映画です。
力作であることは確かだが、全体としては焦点が定まらない印象。ジェシー・ジェームズ暗殺以降、ロバートとチャーリー兄弟がどのような末路をたどるかという後半はそれなりに集中して見ることができたものの、前半はブラピ演じるジェシー・ジェームズを中心に見るべきか、ケイシー・アフレック演じるロバート・フォードを中心に見るべきか、何とも視点を定めかねた。また、強盗シーンなどの迫力ある見せ場が多ければ、メリハリがついて心に残るものがあったかもしれない。
ロバートを中心に据えながらも、ジェシー・ジェームズを取り巻く人々の目を通してジェシーを描こうという意図なのだろうが、せっかくブラピを主演に据えながらジェシーが描き切れていなかったような気もする。一方のケイシー・アフレックも、惜しいところでジェシーを裏切るに至った心情を表現しきれていなかったように思う。実際の年齢よりもずっと若々しく見え、ちょうど兄のベン・アフレックにスポットが当たっているときなので彼に関しては興味深く見ることができた。
映画が好きな人なら この映画はきっと、記憶に残る
ロバート・レッドフォードの若かりし頃と その容姿を重ねられることの多いブラッド・ピット。 製作会社plan Bというのはブラピの持ち会社でいわば箱庭か。 好き勝手にやれるステージで演じるは 伝説の悪党ジェシー・ジェームス。
冒頭だけで4時間も撮影したという手間暇のかけ方は 作り手の愛情にそのまま比例している。 美しく物憂げな大自然の映像は 陰影の強い登場人物たちの隠喩たり得ている。
過去の出演作のどれよりもブラッド・ピットの演技の冴えが素晴らしく自信に満ちている。 汚れたカリスマを演じさせるとなぜ彼がこうも輝くのか。二枚目俳優とは真逆の役ばかり演じる変わり者っぷりは、トム・クルーズとは違うしジャッキー・チェンの偽善か慈善すれすれの演技方針とも違う。
つばを吐き、人を殺し、たばこをくゆらせる。
映画通ならではのワンシーンの長い尺取りが心地良い。 シネフィルらしい腰のすわった映画作り。 物語が終わらないでいて欲しいと思える出来映え。
こんな臭い映画を男はいつだって待っている。
映画を観て、もっと彼らのことを知りたくなり、購入しました。映画の場面そのものの描写のおかげか、長さの割に読みやすかったです。映画では省略された前半生が書かれていたのもよかったです。人物相関図をもっと詳しく載せるとか系図などの資料が充実するともっとよかったかも。
映画が好きな人なら この映画はきっと、記憶に残る
ロバート・レッドフォードの若かりし頃と その容姿を重ねられることの多いブラッド・ピット。 製作会社plan Bというのはブラピの持ち会社でいわば箱庭か。 好き勝手にやれるステージで演じるは 伝説の悪党ジェシー・ジェームス。
冒頭だけで4時間も撮影したという手間暇のかけ方は 作り手の愛情にそのまま比例している。 美しく物憂げな大自然の映像は 陰影の強い登場人物たちの隠喩たり得ている。
過去の出演作のどれよりもブラッド・ピットの演技の冴えが素晴らしく自信に満ちている。 汚れたカリスマを演じさせるとなぜ彼がこうも輝くのか。二枚目俳優とは真逆の役ばかり演じる変わり者っぷりは、トム・クルーズとは違うしジャッキー・チェンの偽善か慈善すれすれの演技方針とも違う。
つばを吐き、人を殺し、たばこをくゆらせる。
映画通ならではのワンシーンの長い尺取りが心地良い。 シネフィルらしい腰のすわった映画作り。 物語が終わらないでいて欲しいと思える出来映え。
こんな臭い映画を男はいつだって待っている。
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