火の鳥「宇宙編」のアニメ化作品。
原作でも望郷編と並んで好きな作品なのですが
今風のアレンジをしているのに原作のおもしろさを減じていない。
そればかりか、SFサスペンス物、ヒューマンドラマとしても強化されていて、面白く、切ない。
ちょっとだけ「エイリアン」の影響が見え隠れしていて、SF怪奇サスペンスの風。
牧村くんのキャラと過去がちょっと変更されている。本当に救いようのない男。
そして赤子の彼は本当にあどけない可愛い子なのだ。その運命は悲しい。
ナナの心理描写が深く掘り下げられていて、最後どうしてあの選択を取るのか、納得できる展開でした。
最後のナナと牧村君のカットは永遠に朝の来ない二人を象徴しているものだが、明るい。
“一人”ではなく“二人”だからだろうか。
映像とドラマは凄く良いです。
音楽の使い方は少し悪いし、あまり猿田君が目立たないのを差し引いても傑作。
原作を知らない方もどうぞ・・・というか、知っている人よりも感動できる内容だと思う。
昔発売されたLPレコードをCDサイズにしたわけですから、
コンパクトにまとまるのかと思いきや、
でかいです。昔のLPレコードサイズと変わりません。
厚みも相当あります。(週間マガジンくらいでしょうか。)
重いです。
おかげで、特典のイラスト集では、当時のジャケットイラスト
が、ほぼ原寸大で再現されていてとても迫力があります。
ライナーノートも読みごたえたっぷりです。
CDはこれから聞きます。
ガンダムの世界に浸りたいと思います。
・・・でも自分の買った商品のイラスト集はよれてました。
高額商品なのだから、こういうところをしっかりしてもらわ
ないと困ります。
いわゆる着物版の青文字系といったところか。一枚の絵として見る分にはどの写真も面白くて見応えがある。着物への固くて難しいイメージを払拭し、若い世代に身近に感じさせるという意味では良いかと。これから着物を始める人は、これだけでなく他の着物関係の本も読んでバランスをとりながら進めた方がいいとは思う。
原作の方は時々読み返すこともあるのですが、映画版は10代の頃見たきり、
アタラクシアを発ってから地球に辿り着くぐらいの年月が経ってしまっています。
さて、見た感想は…
キースの声はちょっとドスがききすぎ?
野次馬的には、池田秀一のキースをみて(きいて)みたい気がします…
生命体のような機械群とともにキャラクターの造形は素晴らしい。特に、
セキ・レイ・シロエとカリナの役どころはやるせなく心に沁みました。
最初の見どころは、ソルジャーが倒れ、ジョミーに後を託すシーン。
「ジョミー、私の補聴器を外してくれ…(沈黙)…静かだ」
ジョミーは補聴器を握りしめ、地球へ向かうことを告げます。
「地球へ…」のテーマが流れ出し、ミュウの船は地下の隠れ場所
から飛び放たれます。曲の成り立ちはゴダイゴの999と近いかも。
でも、この曲の独特の雰囲気は際立った異彩を放っています。
中盤の見どころは、心理探査室にとらえられたキースとジョミーが言葉を交わす
シーンでしょうか。「君を知りすぎたようだ」とキースに語るジョミー。
最後は、地球防衛中央本部でジョミーを迎えるキース「我々の戦いは終わった」と。
個人的には、冒頭のジョミーとソルジャーの出会いが脳内で重なり感慨無量。
この作品は映画版・原作ともにあまりに深く感情移入してしまうようなので、
今一つ冷静になれないのですが、日本が世界に誇れる作品の一つではないか
という思いは拭い去りがたく残ります。
ジブリのアニメしか見たことのない人にはぜひ一度見て欲しいと思います。
聞きたい曲は 全て網羅してあり 大変満足しています
アラフォーは大人買いで 有りと思います
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